見出し画像

プレシーズン3週目を終えて~結果が出なくても続ける事の意味~



プレシーズン3週目が終わりました。

 先週に引き続きハードな練習が続いています。そんな中、先週はテストマッチが2試合ありました。水曜日にChanthaburi FCと、そして土曜日にはT1に所属している名門Chonburi FCと。共にタイの中央部の東部をホームにしているクラブです。

Chanthaburi FC 2-1 Rayong FC

 40分 x 3本,  出場20分(3本目)


 T3から昇格し今シーズンからT2に参戦するチーム。外国人3枠をブラジル国籍で固め、アジア枠は日本人、そしてアセアン枠はフィリピン国籍でした。
 チーム全体に勢いがあって、特に中盤のプレスが強く1本目はほとんど自分たちの作りたい形を作る事ができませんでした。

理由はいくつかありますが1番の原因は…

 戦術を本当の意味で理解していない事。練習ではできるのに試合だとできないのは単にメンタルが弱いという事だけではありません。それは練習時の戦術練習または紅白戦の形に思考が慣れているからです。その為それ以外の状況になるとボールホルダーとその周囲の選手たちはどう判断して良いか分からなくなってしまい止まってしまうか狙いとは違う動きをしてしまいます。
 それがテストマッチでしたい事ができない最大の原因で、そうなるとその場だけのナイスプレーにはなるかもしれませんが、自分たちが作り上げようとしている戦術は広がりもしないし深まりもしません。
 
 さらに自分たちが遂行できなかった事とチームの狙いができなかった事が一緒になり、さらに負けたという結果が"この戦術は本当にいいんだろうか?本当に通用するのだろうか?"という疑いの気持ちに拍車をかける事になります。
 
 翌日からその原因となる部分の修正を行い、土曜日の試合を迎えました。

Chonburi FC 1-1 Rayong FC

 45分 x 2本,  出場60分(1本目~後半20分まで)

Chonburi FCには日本でプレーまた監督経験のあるヴィタヤ・ラオハクルさんがアカデミーから一貫した指導をしています。
その彼の下で育ったのがうちの監督なので、Chonburi FCはRayong FCの未来形な訳です。そのため戦術をどのように個のキャラクターに活かそうとしているのか学ぶ良い機会だと思いました。それに個人的に2~3シーズンぶりにT1のクラブと試合だったのでワクワクしていました。

 いくつかの状況をパターン化してその状況に応じたプレーを選択できるように。そして失敗してもとにかく狙いを遂行していく事を加えTRMに臨みました。
 
 そのためChanthaburi FCとの試合よりボールホルダーの判断、レシーバーのポジショニングが良くなってきました。前のTRMでは見られなかった攻撃の形もありました。

 また攻撃の形が明確になってくると守備も安定します。失点やカウンターを受けた場面もあったので、それは守備における人は配置と対応を構築していく中で大きな学びとなりました。

上手くいかなくてもやり続ける事が大切な理由

 大きな成功を手に入れるには、日々の小さな成功を積み上げていくしかありません。そしてたとえ失敗をしてもその直後にもう1度トライする事に臆する事なく挑み続ける事、チームとしてもできるまで我慢し続ける必要があります。なぜならサッカーは仲間と一緒にプレーしないと絶対に上手くならないからです。
 その時に1番難しいのは失敗したらチームに迷惑をかけてしまうという気持ちです。
 
 Chonburi FCとのTRMで自分たちが決めたように、『どんなに失敗してもトライし続ける』この決まりは【味方の失敗はみんなでカバーしてボールを奪い返せばいい】というチームの意志です。

 向かっていく以外に成功はできないし、その道を広げていく深めていく事もできません。その過程の中での選手の成功が自信となりチームとしての結束力を生みます。


 今日から4週目に入ります。より多くの局面に対応できるように仲間たちと情報を共有しながら、さらに次のフェーズに入っていけるように頑張りたいと思います。
 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?