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息子との関係

私には、今年小学校に上がった息子が1人いる。

彼は言葉が早い方で、幼稚園の頃から割としっかり喋るタイプなのだが、その分 "ああ言えばこう言う" 場面がとても多い。

多分、1人目だからというのもあり、どうしても彼にばかり注意がいって、ついあれこれと口うるさく言ってしまうからだと思う。

だから、母からよく

「構いすぎ。少し放っときなさい」

と言われてしまう。

息子が遊んでいても、何かあったら…と思うと先回りしてすぐ

「気をつけて!」

と言ってしまうことがあるのだが、それに対して夫に

「大丈夫、ちゃんと自分で気をつけてるから」

と言われると、

(そんなの子どもなんだから気をつけてるかどうかなんてわかんないじゃん!)

と心の中で反論してしまう。(←直接言えないタイプ)

幸い今まで大きな怪我をしたことはないが、誰かと遊んで怪我をさせてしまうかもしれない、ということも心配でついつい口を出してしまっては、こんなに言わなくても良かったのでは、と思うこともしばしば。

息子は、そうして私に注意ばかりされて今まで育ってきているので、私の顔色を伺って、私が何も言わなくても過敏に反応するようになってしまった。

たとえ私が怒っていなくても、ちょっとした表情や言葉のニュアンスをキャッチして

「ママは怒ってる」

と感じて彼の態度や言葉遣いも変わってきてしまい、結局それに対して

「そんなつもりないのに!」

と私が憤慨して怒る、というパターンがとても多いのだ。

大体そうなると、夫が間を取り持つ羽目になる。

夫からしたら子ども同士の喧嘩にしか見えないと思うが、拗れた関係をその都度修復しないとこれから先の関係がうまくいかなくなることを心配して、母子の喧嘩が勃発する度いつも話し合いの場を設けてくれる。

そういう場面は今まで何度もあって、私自身母として全然成長できていないことを思い知らされるのだが、つい、

「ママだって怒りたくないんだから!」

というセリフを吐いてしまう。

それが子どもを責めてしまう言い方だということは重々承知なのに…。

そして子どもに対して怒ってしまう前に時々あるのは、夫に小言を言われてそれに対してイラッとしてしまい、そのイライラをふとした時に子どもにぶつけてしまうこと。

もうそうなると自己嫌悪になるし、夫・息子vs私、みたいな被害妄想というか、もう私なんていなくていいじゃん…という気持ちに陥ってしまう。

最近は少し減ってきたが、こんな考えになってしまうこと自体幼稚なのもわかりながらコントロールできず、たまにそうやって1人ドン底状態で朝から不機嫌になって家の空気をピリピリムードにしてしまうことがある。

息子が顔色を伺いたくなるのもわかる。

実はこれって、私が父に対してそうだったのである。

家族を大切にしていることはわかるのだが、昔の人だからなのか性格なのか、短気でイライラしやすいところがあって、やはり私自身、父の顔色を伺いながら成長してきた部分がある。

今は母と2人で仲良く生活していて、その日の体調によって感情面にも影響が出ることはありつつも、前に比べたらかなり丸くなった。

私は、顔は母に似ているが、性格は間違いなく父に似ているのだと実感する。

息子の話に戻るが、今まで私が注意した時や怒った時に彼がとった行動で一番悲しかったのは、言葉で反論せず自分の頭を叩くことだった。

それを見てショックで悲しいはずなのに、そういう時にただ抱きしめるということができず、余計に怒りの感情が湧いてきて

「やめなさい!!」

「なんでそんなことするの!!」

と怒鳴ってしまっていた。

今でもごくたまにあるのだが、そういうことをする時、必ずこちらの顔を見ながらするので、なんとも言いようのない気持ちになる。

最近は口が達者な分、漫画やアニメで吸収した悪い言葉や言い回しをぶつけてきたり、ちょっと注意すると

「ごめんなさい!もうしません!」

と口先だけで謝ってはまた同じことを繰り返したり。

時間のことで揉める時もある。

例えば朝ご飯を6:30過ぎから食べ始めて、"7:00までに食べようね" と決めて食べ始めたものの、途中でおしゃべりが始まってぐずぐずしていると、やはり1度は夫が注意する。(夫自身、父親が厳しい人だったので食事のマナーにはうるさいタイプ)

そうすると、まだ時間はあっても、

「あー!もうあと1分しかない!あー!1分経っちゃった!」

と大袈裟なことを言い出す。

こういう大袈裟発言とか、余計な一言を言うことがとても多くて、その度にこちらも辟易してしまう日々…というのが現状。

毎日穏やかに、誰もイライラすることなく笑顔溢れる生活…

理想とは程遠いが、少しでもその理想に近づきたいと思い、心を整理するつもりでこれを書いた。

今日は朝から雨。

雨の日は思い切り遊べなくて気持ちが落ち込みがちな息子。

学校から帰ったら、一番に抱きしめてあげよう。



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