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派遣のメリット 働きながらエクセルを学ぶ

半年契約の派遣はマーケティング会社

印刷会社に行ってから、クリエィティブ専門の派遣会社で、
次の仕事を探してもらっていた。
だけど、本当にデザインの仕事が今ない。とのこと。
どうしようか。と困っていたらある日連絡が入った。

別の大手派遣会社の方からだった。

マーケティング会社のマーケティング部で人が欲しい。
社内にデザイン部もあるけれどそこは、別の派遣が入ってるので働けない。
マーケティング部では、illustratorやPhotoshopを使うことはあまりなく、Excelとwordがメインとのことだった。

未経験の事務ソフトExcel

「Excel??」
その時、私は全くExcelを使ったことがなくて、その仕事が出来そうな気がしなかった。

「大丈夫です。就業が決まったらExcelの講座無料で受けて勉強できます。」
と派遣会社の担当さんに言われた。
知らなかったのだけど、派遣会社がもっているパソコンスクールがあり、そこでExcelのコースが学べるとのことらしい。

大手派遣会社だからの特権だ。

働きながら勉強できるしいいか(^O^)
とその会社に行くことに決めた。

面接もあっさり、通りその会社に入ることが出来た。

契約期間は半年。その後相談して延長かどうか決まる。

週2か3回、仕事が終わってから夜Excelの講座に通うことになった。
全く知らないソフトでセルという概念も分からずしんどい時間だった。
見積書や請求書で使うであろう数式も教えていただいた。

そして、会社に行って、毎日ドキドキしながら教えていただく通りに仕事する。

お話に聞いてた通り、Excelで書類を作るのだけど、
なんとつくるのは、企画書!

スーパーやイベントでのブースや装飾の提案企画書だった。
せっかく数式を覚えたけど活躍する出番なし!

売り場のパースにデザイン部の方が作ってくれた看板デザインを
はめこみ、Excelの企画書のフォーマットにいれていくだけ。
単純作業なのだけどExcelでは細かくサイズを指定できないし最初時間がかかってしまった。

他にすることは、業界新聞を切り抜きしたり社員さんからコピーを頼まれたらする、データの受け渡しに行ったりなど、本当に雑用事務仕事。
面白くはないけど、こういう仕事があるんだなぁと知らない世界を見れて面白かった。

初めての派遣に戸惑う社員さんたち

私は派遣社員として一人でマーケティングの部署に入ったのだけど
あとできくと、この部署に派遣社員を入れたのが初めてだったらしい。

ここで使うパソコンは、MacもWindowsもあった。
私には一台これというものはなかった。

どこか空いているパソコンを使って仕事してください。
と指示があり、社内の空いているパソコンを探しては共有HDに
データを作っていた。

部署内の方とお話すると、
みなさん、派遣さんは、時給が高くていいですね~(嫌味)
定時で帰れていいですね~
と露骨に言われてしまう。
対応に困り、固まってしまった。

何回も言われるうちに笑って流すようになったけど。

時間単価という一側面だけ見て、ずるいと言われているようだった。
社員と違って期間限定の働き方だし、いつ切られるか分からない。
ボーナスもないし、福利厚生もないのに。
デメリットは見えないらしい。

社内で決定したからといわれ、案件ごとに時給×時間数で
手書きで請求書を起こす作業も課せられた。
この請求書を起こすだけで2時間以上潰れる。

それなのに、時給×時間でたくさん費用が掛かる人だからと言われながら
働いてるわけで。
この請求書の2時間も何か他の業務させてくれたらいいのに。。。と思いながら働いてた。

あとで、他のところで働いている派遣社員の人にもきいたけど、自分の時間単価での請求書を作る業務はしたことないという方ばかりだった。

イヤーな気持ちで働いていたけれど、半年の間に部署の方も慣れてきて下さり、気軽に雑用の仕事を頼んでくださるようになった。

契約の半年の期間が終わり、さすがにデザインの仕事がしたいという気持ちが強くなったので辞めることにした。

社員募集をしているデザイン事務所を見つける

次は、デザインができる+社員でもう一度探してみよう。
決めて求人誌で見つけたのが地元神戸に新しくできたデザイン事務所。
大本のデザイン事務所は姫路にあるそう。

これなら自転車でも行けるし助かる!
デザイン事務所ってどんなところなんだろう。私についていけるのか。
とドキドキしながら面接へ。

そこは、おしゃれなマンションの一室だった。

すぐに採用のご連絡を頂き、本当に嬉しかった。
が、入ってみるとまた悩ましい日々になった。

年下の上司と年上の先輩部下とのかかわり

私が入った時、事務所の上司は20代前半。
私は26歳になっていた。
もう一人いた女性のデザイナーは、30歳。
元大手広告代理店にいたデザイナー。
結婚を機に退職し、また社員として働きたくてここに入られたらしい。

女性デザイナーは、経験値も高いし今までにしてきた仕事も高単価でチームを組むようなお仕事ばかりだったみたい。

クライアントは、飲食店やパチンコ店、宝飾品などのお店が多かった。

小さなデザイン事務所のやり方におかしい!と憤っていらっしゃった。
私には、お二人ともデザイナーとして社員に入った新人として優しく接してくださった。

ただ、若い上司は、年下なことを気にされてか、私たちを使いにくいと感じていたようだった。

その上司に私は、
「これからはホームページ作れる方がいいから勉強してみな。」
と言ってもらい、ホームページを勉強しようと決めた。

仕事は印刷物デザインをするけれど、私は経験が少ないからひたすら手書きでラフ案をいくつも出す。
ラフ案に上司から批評が入り、OKもらえたらMacでデータを作った。
ラフを書くだけでかなり時間をつかい、毎日深夜1時ごろまで働いていた。

そんな業務をしながらも、本を何冊か買い、通信教育のホームページ講座(HTML本)で勉強した。
もうなくなったソフトAdobe GoLiveの操作を覚える事に必死だった。

突然の事務所閉鎖

デザインに関われるとうれしかった事務所だったけれど、ある日突然、
神戸事務所を閉鎖すると入社して4か月後言われた。

姫路事務所で働いてもいいと言われたけれど、姫路まで行く気がしない。
そこまでこの事務所でがんばりたいと思えず、女性デザイナーと一緒に辞めたのだった。

事務所閉鎖の理由は、売り上げが思うように伸びなかったから。
上司のデザイナーがデザインしつつ営業もしていたけれどプライドも高い方だったしなかなか難しかったんだろうな。

デザインをしつつ営業をするなんて、絶対できない。
営業、デザイナーで分業できていることが当たり前と思ってたけど
会社によっては、そんなことはないのかと思い知った。

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