7/1の粒々「嫌なものは嫌のまま」

言葉の軽さが ピストルの叫びとなる
簡単な二文字の 意味不明さ

脅迫のような 愛の暴力を
免罪符に
寂しさを紛らわせ 愛しさを東の風に向ける
そして また 帰ってくる
「本物はこちらです」

新宿のビル群と 常磐線の広告に 貼られている
大らかなる聖母の思考と笑顔の真似をすることが
正しい道であると思い込む

正しいは正しいのか?
腹の奥にある玉虫色に光るものに
瑕をつけることは 正しいのか?
だから!
正しいのは正しいのか?ってんだ!

「決めなさい」と 肉が語りかける

嫌なものは嫌なものは嫌なものは嫌なものは嫌
そして腹の光から糸を投げてみようか
そうすれば
ギザギザを平らにする必要はなく、
欠けを埋める必要もないとわかるよう

本当に嫌なのだ
本当にしたいのだ

ただそれだけになれるかどうかの
真夏の架空のミステリーがたった今、始まった


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