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エステティシャンの資格の必要性。

エステティシャンやセラピストには、とにかく沢山の種類の資格があります。

でも国家資格は無いので、どちらかの「認定」の資格にはなると思います。

これに関して言えば、私は一つも資格は持ってはいません。

何故か?
シンプルに『必要性を感じなかった』からです。

だってお客さまに「資格」の有無を聞かれた事が一度もありませんから。

きっと皆さん、一般の知識を知りたくてスクールに通ったり資格を取ったりするのかも知れませんが、皮膚生理学などはその手の本やテキストを見て勉強すれば良いですし、私が知りたいのはそんな事じゃなかったのです。

『何で元々肌のキレイな人とそうでない人がいるのだろう?』

『食べても太らない人と食べなくても痩せない人の違いはなんだろう?』

『この膨らんだお腹の中はどうなっているんだろう?』

など、専門学校やスクールでは教えてくれない事でした。

私は25年、そういう事ばかりを考えてお客さまの悩みと向き合ってきました。

そして、延べ1万人以上の顔や体を見て、触って、自分なりに疑問を解消してきました。

ですが25年続けてきても『なるほど!』とか『そうだったんだ!』と思う事がまだまだ沢山!

だからこそ25年、飽きずに続けて来れたのかも知れません。

幸い、お客さまに医師が多いので、その都度色んな科の先生に疑問を聞ける環境でした。

例えば私の顧客に、お腹に『1箇所が引き攣れている』のを見て触って見つけました。
よく見たら肉眼でも分かるレベルです。
本人に聞いたら『最近ワインを飲むと後が良くないのよね。』との事。

事情を聞くと、他のエステで『数人でお腹をとにかく揉み出す』お手入れをしているとの事でした。

特別な知識や資格が無くても誰でも始められる仕事故のトラブルだと思いますが、
私に言わせれば『お腹をやたらめったら触る』なんて恐ろしい事は絶対にしません。

それこそ私が独立前にエステで働いていた時は、『お腹は触らない』が鉄則でした。

でも独立してお客さまのお手入れをしていると、もっと要望に応えたいと思う様になるのです。

ある時30代のアナウンサーの方が、水着の撮影があるとの事で、ぽっこりと出たお腹を撮影迄に何とかして欲しいと頼まれました。

その時から探り探りでお腹のマッサージの経験を重ねてきました。

実際、お腹はリンパ節が集中していますし、リンパは筋肉を動かさないと動かないので、マッサージは必須だと思うのです。

でもお腹の中はデリケート。
腸も肋骨は強く押せば折れる事も無いとは言えません。
そうで無くても、例えば便秘やガスで張っている人をマッサージで刺激すれば、お腹が痛くなったり緩くなったりしますので、初めの頃はドキドキしていましたし、気になって夜も眠れない事もで多々ありました。

少しずつ、少しずつ様子を見ながら‥
腸を傷を付けない様に力加減を覚えてきたのです。

そのエステティシャン達の資格の有無はわかりませんが、本人達は恐らく一生懸命マッサージをしているのだと思います。恐らくキチンとした専門学校で学んでいる人だったらこういう手技は危険なのでしないのかも知れないなと思います。

あまり慎重だとお客さまの要望にお応えする事はできませんし、難しい問題です。

でも資格の有無に自信を持って何の疑問に持たない人よりも、『お客さまの悩みを解決する為に考える人』だったら、こういう事にはならないのかも知れないと思います。

お客さまに喜んでいただく様に『結果』を出すのは大事な事ですが、その前にお客さまの身体を傷付けない様に「どう触ったら良いのか?ダメなのか?』をキチンと学ぶ事が大切なのでは無いかと思います。

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