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サロン経営は難しい?

エステサロンは、特別な資格も特に無くても開業ができます。
私が開業した当時はエステは『高額ローンを組まされる』というトラブルも多く、警戒していらっしゃる方も多かったですし、『体験だけ』と決めて来店されるお客さまも多かったです。

でも今は小さなサロンも多いですし、エステのイメージもかつてより良くもなり、通いやすい料金のサロンも増え、敷居も随分下がってきた様に思います。

ですが、サロンの経営の維持は簡単ではありません。
これはコロナ前の数字ですが、エステサロンの廃業率は開業1年で50%、5年で90%が廃業を余儀なくされ、10年では10%のサロンしか残らないのです。
この数字だけを見ると『厳しい業界』だと思われます。
でも私は、この業界に限らず、ネイルだってマツエクだって同じ事だと思うのです。
技術を持った上に営業力、経営力も必要になるので、簡単でないのは当然なのだと思います。

私は1ルームから経営を始め、一時は最高で5〜6人のスタッフを持ち路面店の大きなサロンを開いた事もありますが、何と言ってもサロン経営の難しさは1番に『良い人材の確保』だと思います。
小さな会社はどこも同じですが、良い人材は先ず大きな会社に流れます。
そこがダメだった人が小さな会社に来るのですから、中にはやる気があって器用な上にお話も上手な人もいないとは言いませんが、私の経験でいうと1日10名以上の面接を1週間程続けましたが、『来て欲しい』と思う人は1人もいませんでした。

一度、ちょっと器用でお話もそこそこできる子を紹介で雇った事がありましたが、直ぐに結婚、妊娠で1年経たずに辞めてしまいました。
しかも彼女が担当したお客さまは、彼女が辞めたと同時に1人もいらっしゃらなくなったので、サロンからすると広告料を出して来て下さったお客さまを失くしてしまったので大損害です。
その他にも、誰と誰が合わない等の小さなイザコザも絶えませんので女性だけの職場は何かと大変でした。

その時は路面の大きなサロンを経営していたのですが、広くなりスタッフもいましたので、売上が増えても忙しい割には利益は良くありませんでした。
何より路面店は営業時間内はお客さまの有無は関係無くお店を開けていなければいけないので、それもストレスです。

その間テレビや雑誌などで多く取り上げられた事もあり、認知された頃に『会員制』のサロンとして1LDKで仕切り直しました。

それからは結局独身のスタッフと2人。
売上も安定し、予約制なので時間にも縛られなくなりましたので、とても気が楽になりました。

こうして色々経験したからこそ分かる事が沢山あります。
夢を持ってスクールに通い、サロンを開いた方が、子育てをしながら、プライベートも楽しみながらお仕事ができる様、私の経験がお役に立てたら嬉しいです。

経営者は孤独です。直ぐに実践できる『誰も教えてくれない』経営の事、お客さまとの関わり方やトラブル回避術、手技や理論など、私が娘達にも教えている事を、惜しみなく書いていきたいと思います。

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