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「普通学級でないと将来が不安…」の思い込みがなくなった理由

普通学級が全てじゃない

不登校になって10か月目の今年6月、娘が大好きな放課後デイの徒歩圏内に、引越し先を決めました。放課後デイは、車で送迎必須の自宅から遠い場所。そのために、私が仕事をセーブする状態がずっと続いていたので、そろそろ限界だったのもあります。

引越し=転校なので、これを機に、学校に行くがどうかはわからないけど、娘を守り、娘が居心地良い環境を作るため、支援学級に入れることも自然に決めていました。

驚かれるかも知れませんが、特に夫婦で話し合いはせず、支援級に入れる相談準備を私が勝手に始め、夫も「その方が良いね」とスンナリOK。

多分、それまでの話し合いで、娘の特性や性格から、少人数クラスで、専門知識がある先生に担任になっていただく方が、本人にとって良いだろうという共通認識があったからです。むしろ、夫の方が、全体的に、進んだ考え方というか、常識にとらわれない考え方を持っているので、私の方が、「普通学級でないと将来の進路が狭まる」という思い込みが強かったんです。言葉は悪いですが、「支援級に行ったら、もう普通のルートへは戻れない」と。(今思えば、普通のルートって、ナニっ⁈って感じですが。)それは、ある時、何かのネット記事を読んで、間違いだとハッと気付かされたんです。

私のように、発達凸凹児の親は、「なんとか普通学級で通わせたい!」と考える人は多いと思います。でも、本人がつらければ、あまり意味がないんですよね。「個性に合った、手厚い支援を受けられる支援級に、費用もかからず入れるなら、絶対に利用しない手はない」と、そのネット記事には書いてありました。

特性に合わせたサポートがあれば、その子なりに成長していけるのに、大人数の中では、不得意や苦手なところが悪目立ちして、先生に叱られることが多かったり、周りから馬鹿にされたり、避けられたりして、自己肯定感ダダ下がり。良いところまでダメになってしまいかねない。ならば、その子をしっかり見守ってくれて、伸ばせる環境で、楽しく通学してくれる方が良いと、自然に思うようになりました。

学ぶ楽しさを知ってほしい

将来は、高校、専門学校?大学?就職…と、どんな進路になるか分からないけど、とにかく今を大切に、元気に、楽しく、笑顔で過ごせる道を選ぶことが大切。一年間、ほとんど勉強してないけれど、YouTubeや本をたくさん読んで、知識は増えてるし、学校のカリキュラム通りの学習はしてなくても、後でいくらでも取り戻せると思っています。本人のやる気や興味が湧いたときに。

かつて、私は、特に苦もなく勉強が出来る優等生タイプでした。テストで良い点を取るのは、ただの自己満足だったので、今となっては、どうでも良いこと。ただ、「学ぶことは、とても楽しいこと」とずっと信じているので、娘にもそれを知ってほしい。(私のストレングスファインダーの最上位は、学習欲ですから。笑)

学び方は、私とは同じ方法が最適ではないかも知れないので、娘に合わせた学び方や環境を見つけたり、きっかけを作るのが、親の仕事かなと今は思っています。(私が勉強を教えても、なかなか通じないので…。脳の特性の違いです。)

誰にも勧められてなかった支援級

支援級のことは、担当医師には事後報告。「普通級でも大丈夫だけど…?」とも言われましたが、娘の元の学校では、発達凸凹のサポート体制が不足していて、毎年担任に説明しても事態はさほど変わらないと判断。同じ市内でも、郊外より中心部の学校の方が、多少は違うかも知れないという程度の期待もありましたが、地元人間ではないので、学校のことはよく分からず、「とにかく、放課後デイライフを快適にできたら、まずはヨシ!」という気持ちでした。(ラッキーなことに、ある詳しい方に「市内の学校の中では、特別支援体制がかなり良い学校よ!」と後から聞きました。)

不登校になる前から、発達障害はわかっていても、誰にも支援級を勧められたことはなかったので、普通学級で十分だと思っていました。(そう思っていなくても、変な気遣いで、言えない先生がほとんどなのではないか…?それとも、言ってはいけないルール?)

大切なのは、子ども本人が、楽しく笑顔で、安心して過ごせるかどうか。勉強は、その次に考えたら十分。この優先順位を間違えると、深刻なメンタルの病気や、下手すると命を絶つ危険性も…。わが家の場合は、常識に囚われがちで、のん気な私より、夫がここを真剣に主張してくれたから、比較的平穏な不登校生活が送れました。たくさん悩みましたし、これからも悩みは尽きないと思いますが。

やる気になれば、学校以外の場所でも、学びの場所はたくさんあります。特に、この時代、オンラインが日常になり、田舎在住でも、世界中とつながることが出来るんですから!

どなたかの参考になれば幸いです。最後までお読みくださってありがとうございました。

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