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手を広げすぎず、一歩ずつ

取り入れようとする習慣や、読もうと思う本、やった方がよいであろうことなど、あらゆることについて良かれと思うがゆえに目移りしてしまう。

なかなか一つに絞れない。

物理的に考えて、数あるやり方のいいとこ取りなんてできないことは理解しているけど、ついつい欲張りそうになってしまう。

そんなとき、私はよく「できるところまで、全部やってみよう」という選択ミスを起こしてしまう。一見するとやる気のかたまりのようだけど、実際は自分の能力を把握できていないことと、選び取る決断力が足りないことによって計画通りに進まず、挫折へつながってしまう。

「足るを知る」という言葉があるけど、実践することは簡単なようで本当に難しいと、最近よく思う。

何かを得るには代わりに手放さなければならないという言葉が身に染みる。

まれに、一度に多くのことを器用にこなすことができる人もいて憧れるけど、私は同じようにはできない。多くのことをやろうとすると、1つのことが疎かになってしまい、浅いところをかするだけで、深めていく余裕がなくなってしまう。

例えば、本を読むときにも、何冊も読もうとすると読み終わることが目的になってしまい、じっくり時間をかけて考えたり読み返し足りする時間を省いてしまう。そうやって「読んだことのある本」の数を増やしたところで、深く理解する経験にはつながりにくい。

そういう、浅い取り組み方に対して虚しさを感じる。
私はきちんと相応の時間をかけて、何度か繰り返して読まないと、身につけることができないようだ。

自分の能力や性質を考慮して、身の丈に合ったやり方をしっかりと考え、着実に一つひとつ取り組もうと思う。時間はかかっても結果として、自分の血肉となることを目指していきたい。


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