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森林環境税には意味が無い

森林環境税について。来年度から1人1000円ということで、なんかネットニュースにもなっていましたが。うーん、そもそも論を言うと、僕は、税金というのは財源ではなく、消費行動に対するブレーキだと思っているので、そもそも、税金をとる意味が分かりませんが。しかも、1人1000円で一律とか、何かしらの行動にも結びつかない。全く意味が無い。

まず、森林に対してどうにかしたいというのなら、普通に、予算をつければ良いだけです。でも、あくまでイメージだけなんですけれども、税金が予算、と思われているから、森林環境税を取ることで、じゃあ、この「財源」は「予算」になりますよね、と、そういう話じゃないでしょうか。違うんですけどね、そういうイメージがほとんど常識的に思われているので、そうなるんでしょう。

もし「税金」を取るのであれば、森林にとってマイナスのこと、例えば、外国産材に税金をかけるとか、放置されている森林に税金(罰金)をかけるとか、これをやめれば森林のためになりますよ、的な行動を抑制するために、税金を使えばいいわけです。で、その「財源」、本当は財源じゃないんだけど、みんなが財源と思っているから財源になるんですが、財源として、森林保護のためのものにすればいいじゃないでしょうか。

で、森林環境税の使い道ですね、これは市町村に委ねられるんですが、じゃあ、何か使えと言われましても、正直、やったことないし面倒クセェなと思っている市町村がほとんどじゃないでしょうか。で、とりあえず当たり障りなく、持ち主の調査でもしておきますかとか、そういう話になるわけです。ってことでね、そういうコンサルとか調査会社とかにお金が巡るだけで、ま、そんなに意味が無いんじゃないでしょうか。

そんなことするぐらいなら、徴税だってコストかかるんだし、税金じゃなくて、最初に言ったように、予算をつければいいんです。補助金でいいですよ、国産材にドバッと補助金を出して、消費者は木材を半額で買えるようになるとか、そのぐらいやったら、林業参入企業が増えるし、良いと思いますよ。ま、この先、何年はこうします、とかしないと、企業も事業計画が立てられないから、そのぐらいの、まぁ30年とかのスパンで、そうしたらいいんじゃないですか。

で、全てが植林だと、花粉症も解決しないし、保水力もありませんから、水源涵養林には、それはそれで地主にお金が落ちるような予算をつければいいんですよ。というか、そもそも、水源涵養林は私有地じゃなくて国有化するべきだと思いますので、予算をつけて買い取っていけばいいですよ。で、自然保護区みたいにすればいいんですよ。はい。ってことで、あまり森林環境税には意味がないと思います。またあした。

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