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どんな仕事を選ぶか迷った時に考えること

4月も下旬に差し掛かり、就活も佳境という頃でしょうか。
或いは、新卒入社した会社で、あとどれくらい働くかのカウントダウンを始めている人もいるかもしれません。

さて、就活相談などをお伺いしていると、時折出てくるテーマ。

どんな仕事を選んだらいいか分かりません

この相談に対するベタな対応は、まずは自己分析してみようというやつ。
自己分析すること自体が人によって、合う合わないがあるのだけれど、基本的には私もまずは自分を振り返ることをお勧めする。

これまでにどんなことをやって、どう感じたか。
何が好きで、何が嫌いか。
人生の転機を感じたのはどのような時か。
生きていく上で大切にしたい価値観はどんなことか。
モチベーション曲線を描いてみたら・・・
家族や友人に相談しながら、ジョハリの窓を埋めてみては・・・
ストレングスファインダー的なものをやってみては・・・
適職診断とかとか・・・

などなど、一言に自己分析と言っても手法は様々ある。
さらに何かしらの手法を用いて自己分析を行ったからといって、どんな仕事を選ぶべきかの指針が明確にならないことも往々にしてある

自己分析自体は価値があることなのだけれど、そこから具体的な指針や方向性を見出していくためには時間もかかるし、かなりの努力、そして相性のよいキャリアコンサルタントや壁打ち相手が必要である。

従って、短期決戦で答えを見つけたい人にとっては、合わないこともある。(短期間でかなり深くまで自己分析することも不可能ではない)

さて、そんな時に自己分析を深めずとも、就きたい職業を見つけるアプローチ方法がこちら。

どんな人を顧客にしたいかを考えてみる」である。

仕事とは、すなわち「仕える事」なので、誰かのために行うことと考える。
子どものために価値を提供したいのか、
富裕層(おそらくたくさんお金を払ってくれるであろう人)のために価値を提供したいのか、
逆に何かしらの課題を抱える人に価値を提供したいのか、
そうじゃなくって淡々と仕事を与え評価してくれる(中間管理職のような人)に事務的な価値を提供したいのか。

どんな人を顧客にしたいか
≒ どんな人に価値を提供したいか
≒ どんな人を助けたいか/喜ばせたいか 

ということである。

「家族を喜ばせたい」と考えて、真剣に家事を行うことだって、私は一つのキャリアの選択肢だと考えている。何も会社に入るだけがキャリアではない。


この方法の良いところは、めんどうくさい自己分析も業界研究もいらない。ただ、喜ばせたい相手を見つければよいだけである。
もちろん、面接などではそれらしい答えを用意しておく必要はあるが、顧客を喜ばせる(そのために、課題を解決する/付加価値を提供する/新しい〇〇を与える)など、顧客の姿が具体的であれば、自ずと何をすればよいのかを考えやすい。

さらに「顧客」というのは、最終消費者である必要もない。
例えば「中間管理職の人」を顧客だと考えれば、確実な事務作業によって喜ばせてあげる(仕事を楽にしてあげる)という事も、立派な価値提供である。

あなたが喜ばせたい相手は、どんな人ですか?
そのためにあなたがしたいと思うことはどんなことでしょうか?
そして、実際にその活動を行っている組織や場所はどこでにあるでしょうか?

こういうアプローチの仕事選びがあってもよい、かと。

 

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