見出し画像

これからの時代に進むべきは正統派か異端か

前職で部署も仕事も全く異なるのに、私のことをすごく可愛がって(主に飲み会で)くださっていた方(仮名:カビゴンさん)に、連絡をした。

私の前職はGAFAMと括られている企業の1つ(守秘義務的なことがあったりするので、バレバレかもしれませんが一応具体的な社名は伏せていようかと)で、カビゴンさんは、日本法人のエンジニア部門におけるNo.2という方。こうやって書いてみると、なんだかとてもすごい人なのだと、改めて実感がわいてくる。

もう社歴が10年を越えていて、その間にローンチされた様々なサービスの裏には、ほとんどカビゴンさんが絡んでいたと言っても過言ではない。
今日も連絡をしたら、今はUSにいて次はEUに行くと言う多忙さだった。(でもLINEの返信がめちゃくちゃ早い)

カビゴンさんの経歴は非常に異色で、エンジニア一本というキャリアではない。宝石商やおもちゃ屋さんの社長だったこともあるらしいし、あの有名なテーマパークのアトラクションの開発にも携わっていたことがあるらしい。
聞けば聞くほど、凄すぎて信憑性が薄まっていく。でも、写真があったり、具体的な情報が次から次に出てくるので、真実だと信じざるを得ない凄さがある。それがカビゴンさんという方だ。


カビゴンさんの上司は、いわゆる生粋のエンジニアというような人で、理系出身でメーカーに就職し、その延長線上で前職のエンジニア部門に転職し現在はトップに座っている。頭脳はキレキレで、超絶なロジカルさと意思決定の鋭さのある方だ。

一般的な会社員としてであれば、カビゴンさんの上司の方が出世しそうなタイプである(現に出世している)。しかし、私からするとカビゴンさんの方が怪物レベルがはるかに勝っていると言うか、全てが規格外すぎるように見える。

カビゴンさん本人に言わせると「上司は正統派で、僕は異端児。鮒ずしや臭豆腐と一緒で好きな人には支持されるんですが嫌う人には一生理解されないのです」とのこと。言い得て妙という感じがする。たしかにクセは強い。しかし、実力も経験もある人なので、簡単に代替が聞くような人材ではない。


カビゴンさんも、その上司も現在までに辿った経路があまりに違いすぎるけれど、会社員としてのキャリアで言えば、大きな成功を残していると私は思う。

多くの人にとって、キャリアアンカーとしやすいのは、上司のような正統派なキャリアの築き方なのだろうと思う。実際に、正統派の方がロールモデルとして掲げやすいし、マイルストーンの設定もしやすい。
逆に異端児のカビゴンさんのようなキャリアは狙って出来るようなものではないし、ましてや誰かのアドバイスによって実現出来るようなものではない。純粋に自分自身の好奇心とか、やりたいという挑戦心とかを磨き、行動に移し続けた結果だから。


というわけで、カビゴンさんのような個性の際立ったキャリアを歩む人を、私はどうにも好んでしまうのだけれど、そうするためのアドバイスが出来ないので、カビゴンさんから頂いた言葉をご紹介しておきます。

「寝起きからレッドゾーン、ビビるな、いけっ」


サポートありがとうございます!小躍りしながらキャリア・コーチング関連書籍の購入費に充てさせていただきます。