「いつかこれが宝物になるだろう」と今思えることが幸せである。

 9時に起き、昨晩にスーパーで吟味して買ってきた二本で298円(税抜)のさつまいもを45分間レンチンして食べ、横になって12時半まで昼寝をした。夜勤明けの父が起きてきたので、ランチの相談をしたところ、「スパゲティが食べたい」と父が言った。
 寝間着から着替えようと思い、気温に適した服をタンスから選ぼうとするが、肌寒くも、分厚い生地の洋服だと日差しがある場所では汗ばむぐらいの環境であるため、悩んだ末に半袖にフリースのジャケットを選択した。父はビーチサンダルで出ようとしていたようだ。
 近所にあるソラマチという商業施設のレストラン階に行き、『五右衛門』という和風スパゲティの専門店を本日のランチに選んだ。照明が少し暗めで小綺麗な店内は女性に人気なのか、店の中で男性は僕と父とキッチンにいる若い男性だけだった。
 食事を終えると、施設の四階でイチゴ大福を売っている店を見つけたのでイチゴどら焼きをお土産として買い、三階でユニクロ他をぶらぶらしてセブンカフェに寄って帰宅した。

「いつかこれが宝物になるだろう」と今思えることが幸せである。

 昼過ぎに起きると、大抵、頭の中はぼーっとするものである。人は起床後すぐの時間が、集中力とクリエイティビティを発揮するのに一番適した時間らしいが、日常のタスクや仕事ややりたいことにすら付随する多忙に振り回され、身を任せ、ある側面から見れば思考停止状態とさえ思える状態に流されてしまうことで見逃してしまう視点や時間に気づくことが、今日僕が達成したことである

 よく、怠けてしまう自分を戒めるために「今日という日は人生において一度しか訪れない」だとか、「今からする行動は、今日が人生最後と仮定しても実行するか?」といったような、行動を極限まで自分ごと化する考え方がある。
 つまり今という時間軸を正しく認識するための思考法であり、これと近いことを今日体験したのだと思う。

 懐古的になるのは個人的にあまり好きではないけれど、未来から今を見直した時に「ああ、あの時は幸せだったなあ。」と自信を持って思えることは、感傷的とも言えるし、いとをかし的にエモくもあると思う。幸せとも言えるかもしれない。これからバイトの時間ではあるものの。

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