うどん

うどん屋で夜ご飯を食べた。注文するときもお会計をするときも同じアルバイトらしき女の子が担当だった。ネームプレートに「香川」と書かれていた。ジグソーパズルで新しく1ピースがはまったとき程度に、気持ちが上がった。

そういえばうどんが印象的なお話から始まる津村記久子さんの短編集『浮遊霊ブラジル』をこの前読んだ。楽しい楽しいとほのぼの読んでいると、急にズシャアと心切られたり、悶々と息苦しくなったり、気持ちが振り回されて面白かった。あと「誰の味方にもなってやんねえよ」って感じの媚びない目線で書かれているような気がして、かっこいいと思った。

こうやって読んだ小説について書こうとしてみると、いかに自分が感情の分解を怠っているか、よくわかる。「なんで良いのか」とか「なぜ好きなのか」とか具体的に考えてないから、軽い気持ちで書こうとするとひどく抽象的で空っぽな言葉しか出てこない。

下手したら留年か卒業かがかかっているかもしれないテストが明日あるので、今日は終わり。




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