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かっちゃん浅田真央特番ヒストリー①

2021年5月23日日曜午後7時。

BSフジにて僕が制作した特別番組「浅田真央 スマイルとともに」が放送されます。

ずいぶんたくさん作ってきました。

以前ツイッターに連投した制作ヒストリーをここにまとめてみましたので、最新の特番のお供にぜひどうぞ。


2003年春にフィギュア担当になりその夏に最初に書いた企画書の番組名が「花と星」でした。でもそのときは浅田姉妹はもうちょっと成績を残さないと番組化は難しいと言われ企画をあたため続けることに。2004年真央さん全日本ジュニア優勝と3A成功でついにGOサイン。それが記念すべき1本目。

花と星の放送が2005年12月と決まり晴れて新シーズンの取材を!と思ったら真央さんはジュニアながらシニアのGPシリーズに参戦。この前例のない挑戦に大方の予想は表彰台に乗ることはないだろうといった感じで取材はほとんど僕だけ。のびのびと密着してたら初戦の中国杯で2位!星が輝き始めました。

2005年12月、GPファイナル開催週末に放送された花と星は真央さんの優勝の勢いに乗って高視聴率に大反響。この結果を予想してたの?と言われたりもして恐縮しきりだったことを覚えています。そして4年後の真央さんの初五輪に向けて2本目を作ることはすぐに決まったのでした。

2作目は2010年3月OA「涙が真央を強くした」。バンクーバーの涙を見てこのタイトルにしたの?とよく聞かれましたが2009年のはじめにはこのタイトルに決めていました。涙を流すほど喜怒哀楽全てで夢に挑む真央さんの4年間をしっかり記録に残そう、そんな思いで取り組みました。

涙が真央を強くした、なんて今思えば随分勝手なタイトルをつけたものだなと思います(汗)。でもバンクーバーの後の世界選手権優勝の快挙が凄く嬉しくて、結局いつも真央さんに救われてるなと感謝の思いで一杯でした。そしてまたすぐに4年後の3作目に向けた取材が始まったのでした。

2014年3月OAの3作目は「4分9秒の奇跡」。ソチ五輪の後もうタイトルはこれしかない!と4年間いろいろ考えていたものを再構築。女子フリーの競技時間は4分ですが実際には最後のポーズが決まるまでに前後10秒の幅があるので僭越ながら僕が何度も計測して実時間4分9秒に決めてしまいました(汗)。

フリー当日の公式戦練習取材後広大なオリンピックパークで本当に偶然バッタリ、真央さんのマネージャーさんにお会いしました。ショートはご心配かけました。これからガツンと喝入れてきますから!大丈夫ですよ!と明るく歩いていかれました。それを見てこれは奇跡が起こるかもしれないと思いました。

舗道に轍が出来そうなほど足取り重く歩いていた僕ですがこれから起こるかもしれない奇跡をしっかりと見届けようと、心から応援しようと胸に誓い、またここに至るまでのドラマをしっかり視聴者に届けなければと意気込んだのでした。この3部作で完全燃焼。もう続編はないなとこのときは思っていました。

ヒストリー②へ続く。

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