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かっちゃん浅田真央特番ヒストリー③

僕が制作した浅田真央特番、11作目となる「浅田真央 スマイルとともに」が、2021年5月23日日曜午後7時からBSフジで放送されます。

書き綴ってきた制作ヒストリー、その③。以前ツイッターに連投したものに少し加筆して、最新の特番のお供に、どうぞ。


2017年11月に取材が始まったときは「サンクスツアー」という名前もなく、いつどこからどれくらい、何をするかもこれから考えるという状態。でも僕自身は不思議と不安はなく、さあどう乗り越える?とワクワク。深夜の練習はキツかったけど(汗)、公演に流れるVTRを制作したり新しい経験の連続でした。


2018年になると取材をまとめた特番の地上波全国放送が決定。豪華にsuperflyさんとの対談を企画したりと奔走する中またも決まらない番組タイトル…。真央さんに新しく加わったものを探すことにしました。「仲間」や「リーダーシップ」が浮かびましたが何か違う…。最後に辿りついたのは「幸せ」でした。


選手のときの真央さんが不幸せだったと思っている訳では決してありません。ただ戦いを続ける中では抱きにくい感情だったかもしれず長い取材の中では聞いたことのなかった言葉でした。また初回新潟公演後の「こうして滑れて幸せです」と話したときの笑顔が決定的でした。7作目「幸せはリンクの中に」。


サンクスツアーはフジテレビ系列が応援しており地方局が公演をバックアップ、また特番も制作しています。それらを全国の皆さんに見てもらいたい、ということで各地の取材映像を集めた新たな特番を作ることになりました。全国の観光地を楽しそうに巡る真央さん。引退後の新しい一面を見せてくれました。


ツアーの密着取材は続いていましたのでその映像もあわせて8作目「新たな夢へ!走り続ける28歳」を2019年年始に放送。全国向けにBSフジで。2018年最終公演のあとの打ち上げ座談会形式にしてみたり、とにかく新しい挑戦の一年を象徴するような番組を目指しました。


そして2019年。2020年年始にまたBSフジで特番を放送するつもり…、とはいえ今度はどんな番組にするか?やっぱりドキュメンタリーの方がいいのか?そうでもないのか?そしていよいよ地元・愛知公演もありそう。その特番もあるはず。などとモヤモヤしながら2月の宮城公演。怒濤のツアーが始まりました。


毎週のように行われる全国各地での公演の取材は大好きなジョジョの第3部や7部のように次の町では何が待ってるんだろう?とワクワクするTo be coutinuedな刺激的な日々。それだけ「画になる」映像も取材できていたという事。夏には 「HERO」 というタイトルでドキュメンタリーで行こうと決めていました。

大きな声では言えませんがタップダンスの番組の影響が大きくこの人は本当に凄い人だな、まさにHEROだなと実感。同じ頃公演の中で一番幸せを感じる瞬間を伺うと、最後の曲「Wind Beneath My Wings」のクライマックスのところが会場の一体感を感じてグッとくると話してくれました。

この曲は「HERO」を讃えています。歌詞の中で「HERO」とは自分の翼を羽ばたかせる人。真央さんにとってそれは応援してくれる人なのですが、僕たちからすれば真央さんこそが「HERO」。サンクスツアーとは、演じる人と観る人がお互いに「HERO」だと思いあう、そんな素敵な空間であることを伝えたいと思いました。


9作目「HERO」と、真央さんの地元・愛知県での公演をまとめた10作目「おかえり真央ちゃん」は2つで1つのような作品。思いを描く「HERO」と、演技を楽しんでもらう「おかえり真央ちゃん」。どちらも思い出深い作品ですが、同時並行で制作したこの時期は、睡眠不足で大変だったなあ・・・(遠い目)。

そして、11作目「スマイルとともに」とは・・・。


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