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【オンライン可】職種混合!ゆるい社内読書会のすゝめ

今年の2月から社内のメンバーとゆるい読書会をはじめて、約半年かけてついに一冊読み終えました。

結論から言うと、かなりオススメです!
ゆるい読書会でもめっちゃ勉強になったし、職種混合でやるともっといい!というわけで、ゆるくてもいい読書会にするためのコツをまとめてみました。

参加メンバー

私はWeb・アプリの制作会社でディレクターをしています。今回の読書会は社内のディレクター3人+エンジニア1人の4人で行いました。
(元々このエンジニアが別のメンバーと読書会をしているところを社内で見かけていて、ずっと気になっていたんです)

読書会の方針

エンジニア以外は初めての読書会だったのでまずは続けることを目標に、とにかくゆるくやることを方針にしました。
そのための約束事がこちら。

・事前準備不要
・1回15分×週3回
・忙しかったらスキップOK

こういった社内勉強会の類が続かない理由あるあるに、忙しい・みんなの予定が合わない、があると思います。読書会のために本来の仕事に影響が出るなんてことになれば本末転倒。

今回はあくまでゆるい読書会。続けるためには参加ハードルを低くすることが大事です。

1つずつ簡単に説明すると、

事前準備不要
「読書会」でググるといろんなやり方があり、例えば課題の本を各自が読み終えた状態で感想を言い合ったり、ページや章ごとに担当を決めてまとめた内容を読書会で発表するといった方法があります。
ただ、今回はゆるい読書会なので、あらかじめ本を読む・まとめるといった事前準備は一切不要にしました。

1回15分×週3回
1週間に3回と回数は多めですが、その代わりに1回あたりの時間を短くすることにしました。1週間で45分、ひと月だと180分…なんと3時間。
月1回3時間やるのと同じですが、気持ち的には週3回の方が断然楽でした。
事前に曜日と時間を決めておくと楽ちんです。

忙しかったらスキップOK
1回15分とはいえ、打ち合わせが入ってしまったり緊急対応が発生することもあります。その時は時間を変更する、その回をスキップしてもOKにしました。

こんな感じでslackで時間変更やスキップしたりしてました。
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これなら続けられそうですね。

どんな本にするか

方針が決まったので次は本を決めます。
みんなで候補をあげながら、最終的には以下の条件にあてはまる本にしました。

・最初なので基本的な内容の本
・職種共通で必要な知識が得られる本

というわけで、選んだ本はこちら。

イラストで図解されているし、この一冊で全部わかるって書いてるし、ためになりそうですね。

読書会の進め方

ゆるい読書会のやり方は以下の通り。

1.15分タイマーセットする
2.その日の担当が音読する
3.キリのいいところまで読む
4.読んだ内容についてあーだこーだ言う
5.ある程度理解したらさらに読み進める

これをタイマーが鳴るまで繰り返します。
読むページの内容にもよりますが、1回の読書会で4〜6ページくらいのペースで読み進められていたと思います。進め方はとてもシンプルなのですぐに始めることができます。

また、読書会を始めて約1ヶ月後に緊急事態宣言発令。リモート勤務が推奨された期間がありました。

が、オンラインでも余裕で成立しました。

しかし、ゆるい読書会はハードルが低い故に、読むだけで終わる音読会になる可能性も…。いい読書会になるかどうかは「読んだ内容についてあーだこーだ言い合えるかどうか」にかかっています。
そのコツを紹介しておきます。

ゆるくてもいい読書会にするためのコツ

今回の読書会に限らず仕事における勉強会が「やってよかった」となるためには理論と実践が結びつくことが一番大切だと思ってます。そのためのコツは2つ。

・素直に疑問をぶつけてみる
・案件と絡めて想像してみる

素直に疑問をぶつけてみる
これ結構大事だと思っていて「こんなこと聞いてアホだと思われたら嫌だなぁ」とか「すごい良いこと言わなくちゃ」と考え込んでしまい、誰も発言しない状態が一番サイアクなパターン。みんなが当たり前に思っていそうなことを改めて聞きやすい場でもあるので、ガンガン聞いちゃいましょう。

案件と絡めて想像してみる
とはいえ、発言する内容もやっぱり大事。いい発言に変えるポイントを紹介します。今回はWeb技術の基礎知識だったのでサーバー構成など概念的な話も多く、中にはイメージしづらいものもありました。

そんなときは、
「ここに書いているこの技術はどんな時に必要ですか?」
「この案件でこの技術使ってた気がするけど、どういう仕組みなのか」
「この場合、みんなどうしてる?」
「これ使ったときめっちゃ大変だった」

など、できるだけ実際の業務に絡めて発言してみるとそこから話が広がることが多かったし、発言を受けた側も答えやすかったんじゃないでしょうか。

今回は気軽に聞けて、話せるメンバーだったのでこれが自然にできていたと思います。仮にあまり話したことのないメンバーでやる場合は「そういうルールにしよう」と事前に共通認識を持っておくとよさそうです。

読書会をやってみてよかったこと

・「なんとなく」で理解していたことを改めて考える機会になった
・抑えておいた方がいいポイントを知ることができ
・職種ごとの考えを知ることができた

あたりが、やってみてよかったことでした。

「なんとなく」で理解していたことを改めて考える機会になった
業務中に相手の時間を割いてまで聞くほどではないことや、調べるのを後回しにしてしまっていたことをおさらいできました。実はメンバーも同じことを感じていることもあり、一緒に本を読むことで共通認識にもつながるのがいいなと思いました。
Web技術は目に見えないものや、すでに生活の中に溶け込んでいて意識していないものもあったりするので、この機会に改めて知ることができてよかったです。

抑えておいた方がいいポイントを知ることができた
Web技術の中にはディレクターが完全に理解することが難しい内容もありました。それに関してはエンジニアが「こういうものがあると分かってるだけで大丈夫です」や「クライアントと話すときはこの情報を聞いておいてほしい」といった抑えるべきポイントを教えてくれたのがディレクターとしてはめちゃくちゃ助かりました。

完璧に理解していなくても判断基準を知るだけでも、今後仕事を進めていくうえでお互いのメリットになりそうです。

各々の仕事や考えを知ることができた
Web技術(本の内容)が話のメインでしたが、案件に絡めて話すことで職種ごとの視点の違いや、同じディレクター同士でもどんな案件に携わっていてどんなことをしているのかを知ることができました。

似たような案件がきたときに「この人なら知ってるかも」という人が思い浮かぶだけでも心強いです。

さいごに

めっちゃドヤって紹介しましたが、やり方を教えてくれたのは全部エンジニアなので僕は特に何もしていません。

読書会をやってみたいけどハードルが高い…と思っている方は一度このゆるい読書会を試してみてください。

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