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日本旅〜2018夏の長野編その4〜

第3話はこちら

さて、昨日6時間かけて登ってきた道を帰る。ほとんどダッシュだった。(早く帰りたい気持ちがすごい。)登ることに比べたら非常に楽だし、オフロードを駆け下りるアトラクション的楽しさもあって、あっという間だった。最後の30分を除いては。

もう7割がた下山したというあたり。悪魔が目を覚ました。(悪魔についてはこちら

下山にかかった時間、トータルで2時間。実に登りの3分の1。その最後の30分間は熾烈を極めた。くだっていた。とにかくいろいろと下っていた。藤咲に「下りながら、下しています。」と伝えたら、「冗談だけは下らないよ。」と打ち返される。

括約筋の活躍。持ちこたえたまま登山口まで駆け下りる。即行で厠。私の体内からも何かが駆け下りる。なんとか悪魔祓いに成功したのであった。そういえば、エクソシストとエベレストは少し響きが似ている。

さて、ここまでが燕岳、登山と、下山の記である。


このあと、安曇野市内に戻って、温泉に入ったり、だらだら甲子園を見ながら昼寝したり、カフェに立ち寄ってチルアウトしたり。そんな時間を持ちました。


市内から眺めるアルプスの山々。数時間前まであの尾根のあたりにいたのか。なんだか不思議なくらい遠くに思えた。

さて、ほとんど読者に何の益も与えないこの旅記も終わる。なんだかんだでその4まで書いてしまった。

山にハマるなんてことは今の所、全くないけれど、山の上で吸った空気の質感は喉が覚えしまっている。

おしまい。


お読みいただきありがとうございます!