移動

移動が好きである。景色が流れて行く感じ、動いている感じ、今とは違うところに1秒ずつ変化していっていることをよく感じることができる。

これは個人的な好みだが、みんなで物理的に同じ方向を見ながら移動するのが好きだ。車や、新幹線の車両や、子供遠足の列のように。

向かい合っているわけではないというところがポイントね。

今年もまた折を見て、移動を繰り返そうと思っている。ようは旅のようなもののことだけれど。

移動といえば、いつも僕を驚かせる事実がある。

それは僕たちは毎秒30キロ移動しているということだ。宇宙空間の中を地球という宇宙船は移動している。毎秒30キロという巡行スピードを崩すことなく。一定のリズム、一定のスピードで。この事実がいつも僕を驚かせる。僕たちは事実、宇宙船、地球号に乗って、山手線のように太陽の周りをまわっている。移動している。ちょうど365.25日で一周するダイヤだ。変わらぬダイヤだ。小田急線はたまにダイヤが変わるが、地球号は決してダイヤを変えない。安定と信頼の運行だ。ただし、1レールだけどね。

時という概念を僕たちが発明したのも当然のことだと思う。なぜなら地球はリズムがあるんだから。宇宙にはリズムがあったんだから。

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