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また花粉症の季節がくるのか

花粉症でない人に症状を聞かれたり同情されるのは好きじゃありません。説明しても分からないと思いますね、なってみないと。

今なっていない人もいずれなるという説があります。

花粉症は一定の花粉量が体に入ったところで必ず発症するという説です。だから、花粉症ではない、というのではなく、まだ花粉症ではない、というのが正しいそうです。(でも、ほとんど同じ環境で暮らしてきた親兄弟でもなる人とならない人がいるので、単純に浴びる花粉の量だけではないような気がしますが。)

ところで、私が初めて花粉症になったのは20代の前半です。ですから、もう半世紀にわたる付き合いです。

秋の天気が良い日、山を歩いていた時のことす。やぶをかき分けて歩いているうちに、突然くしゃみを連発しました。

山を下りたころには鼻水が止まらなくなりました。同行者に「風邪かな」と言ったら「そんな風邪はないよ」と言われました。翌日、耳鼻科に行きました。アレルギーだと言われたのですが、薬がでるわけでなく、鼻を洗浄しただけでした。

何回か通院したのですがなおる気配がなかったし、鼻を洗うだけなら自分でもできると思って行くのをやめました。それからは耳鼻科に行っていません。なおしてくれないのであれば行く意味がないと思ったのです。(これは50年以上前のことです。今はだいぶ違うと思うのでお医者に行った方がよいと思います。)

このときは1ヶ月くらいでいつの間にかなおりました。翌年また同じ症状がでて、何か雑草のアレルギーだと思うようになりました。

その数年後には、春にもなるようになりました。検査していないので分かりませんが、おそらく杉だと思います。

それ以来、春と秋に鼻をかんでいることが多いので風邪をひきやすい人だと思われていたようです。実はあまり風邪をひかない方なのですが。

毎年春と秋に1か月ずつ体調不良が続くのは大変な負担でした。人生の6分の1を損している気分でした。

花粉症ゼロという公約を表明した人がいましたが、まことに無責任な公約だと腹が立ちました。私ならそんな人に絶対に投票しません。

花粉症の対策ですが、

目や鼻などの顔に触らないのが一番だと思っています。かゆくなるのでどうしても手が行くのですが、さわればさわるほど悪化するというのが経験則です。

マスクが効きます。私は一番ひどかったころには寝るときもマスクをしていました。コロナで皆んながマスクをするようになってマスク姿が逆に目立たなくなった時期は心置きなく1日中マスクをしていたので花粉症が軽減されていました。

次に水を飲むのがよいです。常に水かお茶のペットボトルをそばに置いて、いつもチビチビと飲んでいます。水で花粉を流し込んでしまうのです。喉荒れを防ぐことができます。

目がかゆくなったら目薬をさします。普通の疲れ目の目薬を回数多めに使っています。我慢できないほどかゆいときは市販されているアレルギー用の目薬を使います。

鼻炎薬を服用すると少し体調が悪くなるのでなるべくのまないようにしています。大事な会議とか、やむを得ないと思ったときに服用しています。

鼻炎薬でなく普通の風邪薬をのむこともあります。わりと効きます。

空気清浄機も買いましたが、効いているのかどうか確信が持てません。

思いつくままに書いてみましたが、花粉症対策は、原因物質や症状の程度などで異なるので、私はこうしているという一つの例でしかありません。

その花粉症も、年を重ねるにつれて少し軽快してきました。

いまにして思うと、発症してから数年が一番きつかったと思います。その後少しずつ楽になりました。アレルギー反応が小さくなってきたのではなく、対処法が分かってきて悪化を防げるようになったという感じでした。

50歳頃からは、アレルギー反応自体が小さくなったと思うようになりました。花粉アレルギーは免疫反応だというので、年をとって免疫力が弱くなったのかもしれません。それはそれで喜べません。

軽くなっただけで治ったわけではありません。今でも春と秋には目がかゆくなります。ああまた花粉がきたなと思いながら過ごしています。

先日、ドラックストアで花粉のコーナーをみていたら、花粉症を予防できる薬を勧められました。シーズンになる前に飲み始めるのだそうです。結果的に長く飲まなければならないなら、鼻炎薬をワンシーズンに数回のんでいる方がよいと思って、その薬は試していません。

注射でやる免疫療法があると聞いていますが、けっこう長い期間がかかるようです。若い頃ならやったかもしれませんが、今頃やってどうなる、という気持ちです。

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