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共感って何だろう

「共感」って、なんだろう?

Twitterでは、共感を得られるツイートに「いいね」がたくさんもらえると言われています。自分のこれまでのツイートの中で、比較的「いいね」が多かったものを読み返してみると、たしかに「あるある」な話だったりします。

では、「あるある」ネタだと共感が得られるのか、といえばそうでもないようなのです。

例えば、真夏の暑い日に「夏は暑い」とツイートしたらどうなるか。
夏はとにかくみんな暑いと思ってるから、共感が得られそうですが、思ったよりも反応(いいね、リプ、リツイートなど)が増えないことがあります。

なんでだろう??
ちょっと考えてみました。

「夏=暑い」という当たり前の事実を発信した時、発信者と読者であるフォロワーさんとの間に共通点は生じます。しかし、共通点はあっても、その内容そのものは既に言語化されています。

つまり、「ふーん、普通だね」という同意まででフォロワーさんの行動はとどまり、「いいね」を押すほど心は動きません。その他ニュースや周りにあふれる雑多な情報と共に流されてしまいます。

心の中で日頃感じている言語化されていない、たくさんの思い。
自分の心に響く言葉で「ふと思い浮かぶけど、言葉になっていない思い」を表現した発信を見聞きしたときに、「そうそう、私もそう思う」と感じます。

この「そうそう、私もそう思う」という共感。
この共感、どうやったら引き起こせるのでしょうか。

「共感」の原点は「発見」

共感する言葉の正体は何だろう。
この疑問について調べる中で、1冊の本に、これが「共感の原点」ではないかと思える考え方を見つけました。

橋口幸生さんの著書「言葉ダイエット」です。

この本の抜粋が下記の記事になります。

コピーライターとして活躍されている橋口さんのこの文章に、「共感の原点は何か?」という私の疑問に答えてくれる一文がありました。

「面白い」とは、「発見」があることを指すのです。

前述の「夏は暑い」というツイートがどうして反応が薄いのかを考えると、答えはシンプルに「面白くないから」だと思います。暑い日に、暑いと言う、何の発見もない言葉。

橋口さんの言葉をお借りすると

退屈な文章には「発見」がまったくない

という典型例だと思います。

橋口さんは「発見には2種類ある」といいます。
この「発見」には、人の気持ちの中にある発見である「主観的発見」と、読み手の知らない事実やデータである「客観的発見」の2種類があります。

主観的発見を取り入れたキャッチコピーを例に、橋口さんは「共感」について次のように説明しています。

「言われてみれば、確かにそうだな」と読み手に共感してもらうことを狙っています。心のどこかで思っていることを言い当てる、ということですね。僕はこれを、ちょっと難しい言葉で「潜在的感情の顕在化」と呼んでいます。

客観的発見とは、客観的な事実やデータに基づく発見です。
例えば、「本州は世界第7位の大きい島」のように、「そんなに大きいと思われていないものが実は結構大きかった」という感じです。

昔、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という標語(川柳?)がありましたが、「日本は狭い」という共通認識は一般的だと思います。

そんな共通認識を覆すように、本州の大きさが世界トップ10のランキングに入っていて、イギリスのグレートブリテン島より2万平方キロも大きいなんて、新たな発見でした。

「共感」を引き起こすものは何?

文章による共感は「心のどこかで思っていることを言い当てる」ということによって引き起こされるようです。橋口さんの言う「潜在的感情の顕在化」ですね。

「心のどこかで思っていること」を言語化することが主観的発見を生み出し、「それは知らなかった」「思ってたのと違った」という事実やデータを示すと客観的発見を生み出されるということになります。

自分の代わりに「気づかなかったことを気づかせてくれた」「心の声を翻訳してくれた」というツイートを読んだとき、人は「そうだそうだ」と感じて、「いいね」を押したりリツイートをしたりという行動を起こしたくなります。

つまり、その発信をした人の言葉が心に響いて共鳴する、という小さな心の動きが「共感」だと思います。

「そう言いたかった!」というツイートや文章を生み出せるように、日々の「主観的発見」と「客観的発見」を大切にしていきたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。





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