「プロジェクト テーマパーク」を使ったワークショップをつくる(その2)

「プロジェクト テーマパーク」を使ったワークショップをつくる(その1)の公開から時間が空いてしまいましたが、その間にワークショップを実施する機会がありましたので、それを共有できればと思います。

ワークショップの目的から考える

「プロジェクト テーマパーク」を使ったワークショップをつくることを考え始めた時に、ワークショップの目的がどういったものである場合に「プロジェクト テーマパーク」を利用することがフィットするのか、様々な企業や人たちとゲームプレイを重ねながら検討していました。
そのゲームプレイに参加された方々からの意見としていただいていたのが以下のような目的です。

・チームビルディング、新人研修の一環、コミュニケーションの増加
・初学者に対するチーム作業の体験
・現状/過去のプロジェクトと比較しての議論
・チームの仕事の勧め方を見直したいとき、プロジェクトのふりかえり
・プロジェクトメンバーの発言や性質を理解するために実施
・プロジェクトのコンセプトワーク

いずれの場合にも、ワークショップの中でゲームプレイを用いることはできると思うのですが、複数社・複数人の方々とゲームプレイを重ねる中で浮かんできたワードとしては、「コミュニケーション」、そして「チームビルディング」でした。
「プロジェクトマネジメントを学べるボードゲーム」ということで、「プロジェクトマネジメント」というワードももちろん浮かんでいたのですが、「プロジェクトマネジメント」に至るまでには「コミュニケーション」「チームビルディング」を経ているのではないかと感じました。

「コミュニケーション」を目的としたワークショップ

検討を続けている最中に、企業内のコミュニケーション研修の場において「プロジェクト テーマパーク」を使えないか?というご相談を矢野経済研究所様よりいただきました。
そのコミュニケーション研修における目的が以下であったため、

- 数日実施される研修の初日に参加者同士の関係性をつくる
- コミュニケーションの価値を伝える

以下のようなプログラムをデザインしました。

ワークショップのプログラム(7時間)
【午前中】(3時間半)
- イントロダクション
- チェックイン
- 導入セッション「コミュニケーション」
- コミュニケーションについて全体でダイアログ
- プロジェクトテーマパークをプレイ(2プレイ)
- ゲームプレイのふりかえり
- 個人が大切にしている価値感について考える

【午後】(3時間半)
- 導入セッション「一年後の自分を考える」
- レゴを使って自分のプロフィールをつくる
- ワークシートを使った個人ワーク
- (個人ワーク内容を元に)インタビュー形式のグループワーク
- 個人ワークとグループワークを繰り返す
- 全体共有
- チェックアウト

まずは「コミュニケーション」について、この場における定義を行った上でダイアログ。そこから「プロジェクト テーマパーク」をメンバー入れ替え含めて2プレイしました。
チームメンバーが変わることでプレイスタイルが変わり、ゲームプレイの印象が変わることもあるため、そのことを期待して2プレイしたいと考えていました。

ゲームプレイの様子

ゲームプレイ後は、まずゲームについてふりかえりを行いました。
どういった点に楽しさや難しさを覚えたか、またゲーム内での役割やその役割の生かし方などゲームプレイする中で気が付いたことを共有しました。

そして、その後に「プロジェクト」において参加者個人が大切にしている価値感をカードを使って共有するワークを行いました。
(このワークでは、組織の状態を可視化するサービスのwevoxがつくった自己認知と相互理解を促すwevox Values Cardを使用しました)

wevox Values Cardを使ったミニワーク

ここで自分が大切にする価値感を持って、午後の「一年後の自分を考える」のワークを進めることとしました。
このワークも各個人が一人で考えるのではなく、グループワークでお互いにインタビューを繰り返しながら相手の内面を聞き出すようにし、その対話を通じて自分を捉え直すという機会となることを期待して、他者視点をもって進めるものでした。

今回のワークショップは「コミュニケーション」を目的としているもの、直接的にコミュニケーションを語っても(あるいは対話しようとしても)、その価値を実感できるものではありません。そのためここでは、まずは参加者同士が協力してプレイするゲームを楽しみ、その楽しさの中で生じたコミュニケーションを増幅し、体感してもらうために、ゲームプレイの後に、複数のワークをつなげることで、ワークショップを通じて参加者が「コミュニケーション」について感じることができるきっかけを含めつつ、設計を行いました。

ボードゲームをワークショップのプログラムに織り込む

ボードゲームはその特性上、参加者を場に取り込むことに長けているツールです。ゲームプレイ中はその楽しさに没頭するため、現実から非日常にシフトさせることも可能ですが、ゲームプレイのみではそのゲームの楽しが残るだけとなってしまいます。そこでボードゲームをワークショップのプログラムに織り込み、他のワークと組み合わせることで、「コミュニケーション」「チームビルディング」「プロジェクトマネジメント」といったワードに関連した体験や対話を実現することが可能だと考えています。
例えば、以下のようなステップでミニワークショップを行うこともできると思いますので、試してみてはいかがでしょう。

「プロジェクトマネジメントを考えるミニワーク」
- 主旨、目的説明
- ゲームプレイ
- ゲームプレイのふりかえり
- 実際のプロジェクトマネジメントに置き換えて考えてみる
- 全体共有


「プロジェクト テーマパーク」も十数社、のべ200人近い方々とプレイしてきましたが、プレイする人や環境、スタイルが変われば、まだまだ新しい発見がありますので、今後も多くの人たちとプレイできればと思っています。
今回のワークショップやボードゲームのプレイについて、ご興味ある方はお声がけください!(Twitter、または弊社Webよりご連絡ください)


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