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【3/29対広島1回戦●】西勇輝の粘り・29イニングぶりの得点も9回裏に悪夢が…

こんにちは!かったーです!

いやー、なかなか勝てませんねえ…。

少ない点差を守り抜く昨年の阪神によく見られたパターンの試合展開でしたが、スアレス選手の穴の大きさを痛感しています。

そんな阪神VS広島1回戦を阪神ファン目線で振り返っていきたいと思います。

個人的に気になった選手・気になったポイントをまとめていくので、阪神ファン・プロ野球ファンの皆さんの楽しみになれば幸いです。


スコア

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スタメン

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野手成績

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投手成績

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気になった選手

西勇輝

開幕3連敗の嫌な流れを断ち切るべく、1週間のスタートを任された西勇輝選手が先発でした。

昨年は規定投球回には到達したものの6勝9敗 防御率3.76と本来の成績を残すことができませんでした。

復活を目指す今シーズンはキャンプ初日からブルペンで熱のこもった投球を見せ、オープン戦でも順調に調整を重ねていました。


そんな西選手の登板内容は6.2回 108球 被安打4 奪三振1 与四球4 失点1と粘りのピッチングを見せてくれました。

序盤からボール先行になるシーンが多く四球も4つと西選手にしては少し多くなってしまいました。

球数も多く本調子とは言えない状態でしたが、大崩れすることなく1失点でまとめてくれました。

後述しますが要所で中野拓夢選手がファインプレイをしてくれたのもかなり大きかったように感じます。

大事な先頭バッターでファインプレイが出たので、ずるずる崩れずに済みました。


開幕カードで登板した小川一平選手・桐敷拓馬選手が3巡目に捕まっていたのに対して、悪いなりに3巡目も乗り越えていったのはさすがだなあと感じました。

試合後西選手は

「我慢比べでしたね。ボールを浮かさないようにと考えながら投げられた結果。相手も我慢強く振らないと決めていた中で、逆に低めにずっと投げ切れていた自分がいた」

と振り返っています。広島打線は西選手をどちらかというと苦手にしているので、相当研究してきているはずです。

そんな広島打線との我慢比べに勝ったということでしょう。

勝ち星はつきませんでしたが、次回以降よりレベルの高い投球でチームを勝利に導いてもらいましょう。


糸原健斗

開幕戦から5番での起用が続いている糸原健斗選手

なかなか開幕前に井上一樹ヘッドコーチがコメントしていた”事起こし”のシチュエーションは巡ってきませんが、糸原選手自身はマイペースに自分の仕事をこなしている印象です。

この日の糸原選手は2安打を放ち、特に2本目はノーアウト1・2塁の場面で引っ張らせたくない相手バッテリーの逆手を取る逆方向へのヒットで、糸原選手の経験値の高さが感じられました。

送りバントでも良い場面で、このような仕事ができるところを首脳陣は評価しているのではないでしょうか。


打線全体で元気がないので、”5番糸原”という打順にヘイトが集まっているように感じます。

個人的には”5番糸原”が悪いとは思わないものの、現状の悪い流れを打破するためにも打順をいじっても良いんじゃないかなあと感じています。

具体的には

① 中 近本光司
② 遊 中野拓夢
③ 一 マルテ
④ 右 佐藤輝明
⑤ 三 大山悠輔
⑥ 二 糸原健斗
⑦ 左 糸井嘉男orロハスor小野寺暖
⑧ 捕 梅野隆太郎or坂本誠志郎
⑨ 投手

or

① 中 近本光司
② 二 糸原健斗
③ 一 マルテ
④ 右 佐藤輝明
⑤ 三 大山悠輔
⑥ 左 糸井嘉男orロハスor小野寺暖
⑦ 捕 梅野隆太郎or坂本誠志郎
⑧ 遊 中野拓夢
⑨ 投手

のような打順を見てみたいです。

”5番糸原”のコンセプトを継続するのであれば、ヒットが安定して出ている大山悠輔選手を5番に上げて、淡白な打撃が見られた糸井嘉男選手との間に潤滑油として糸原健斗選手を挟む形が良いかなあと勝手に思っています。

個人的には四死球を含めた出塁率で中野拓夢選手を大きく上回る糸原健斗選手を2番に入れた方が”5番糸原”コンセプトより良いんじゃないかなあと感じています。

なんにせよ中継ぎ課題を考える必要もありますが、この悪い流れをまずは断ち切る必要があるので、そのためには打線の奮起が欠かせません。

打線のテコ入れや各選手の奮起に期待したいです。


ケラー

1点差の9回裏、クローザーとしてマウンドに上がったのがケラー選手

結果としては1アウト満塁のピンチを招いて降板し、その後に登板した湯浅京己選手がタイムリーヒットを浴びたので、負け投手となってしまいました。


開幕戦とこの試合での共通点としてはカーブが滅多打ちされていることです。

それを裏付ける数字としてaozoraさんのツイートを引用させていただきます。

開幕戦で山田哲人選手に打たれた本塁打・この試合でマクブルーム選手に打たれたヒットが印象的で、カーブを反応で打たれたように感じます。

何が原因かは分かりませんが、決め球と想定されていたカーブがこの出来では投球が苦しくなって当然だと思います。

この日の坂本誠志郎選手もかなりリードに悩んだはずです。


ストレートの平均球速も147.5キロとこちらも前評判よりは遅くなっています。

決め球になり得る球がないことで空振りが奪えず、この試合のように粘られてしまい、結果的に根負けしてしまうといった感じでしょうか。


矢野監督はケラー選手について

「空振りも取れるボールがないし、1人に対する球数も増えてしまっている。状態的にはやっぱりまだしんどいかな、というところで代えたんだけど」

とコメントしており、やはり空振りが取れないことについて言及しています。

続けて

「ケラーは後ろ(抑え)は外すけど(岩崎)優はそのままの方がいいのかな。あそこにつなぐところは大事なので。もちろん、全部大事なんだけど…。(抑えは)現状、湯浅でいこうかなと」

ケラー選手を抑えから外し、代役守護神を湯浅京己選手に任せる方針を明かしています。


来日後1ヶ月も経っていない状況なので、調整不足は否めないでしょう。

そんな中でもストレートで空振りは取れなくても、綺麗に捉えられてはいないというのはポジ要素と考えられなくもなさそうです。

調整を重ねてストレート・カーブともにキレや球速が増せば空振りが取れそうなので、完全に見切るのはまだ早いと思っています。

時間をかけて状態を上げてもらいたいですね。


気になったポイント

マルテ・江越のタッチアップ

7回表のマルテ選手・8回表の江越大賀選手がライトへの大きなフライで1塁から2塁へ進塁したのが印象的です。

いずれも佐藤輝明選手・大山悠輔選手のライトへの大きな打球で昨年までであれば鈴木誠也選手の強肩を考慮して進塁を試みなかったと思います。

その鈴木誠也選手の穴を的確についていく阪神の機動力はさすがだなあと感じたので、取り上げました。


アウトを使って得点を重ねる

この日の6回に阪神は29イニングぶりの得点をあげます。

その得点の取り方が糸井嘉男選手のセカンドゴロ大山悠輔選手の犠牲フライというなんとも渋いものでした。

糸井選手の打球は菊池涼介選手のファインプレイ、大山選手の打球は鋭かったもののマクブルーム選手の正面と少し不運なようにも感じますが、このような得点の重ね方は今後も継続して欲しいなあと思っています。


無得点の期間中2アウトからのランナーが多くバッターのヒット以外に得点が生まれない状況が多かったように感じます。

もちろん本塁打やタイムリーヒットが出れば良いのですが、アウトになりながらも得点する方法があるのが野球の面白いところです。

そのような形で確実に点数を重ねていき投手陣が守っていくのが阪神の勝ちパターンだと思うので、今後も良いアウトの使い方を期待したいです。


単打じゃこの悪い流れは断ち切れない

4連敗中の阪神はとにかく流れ・雰囲気が悪いように感じます。

この要因はいろいろあると思いますが、その1つに長打が出ていないことにあると考えています。


この試合では9本ヒットを放ちましたがいずれも単打で得点は2点しか奪えませんでした。

6回表が象徴的でマルテ選手・佐藤輝明選手・糸原健斗選手の3連打が飛び出したものの、いずれも単打で”各駅停車”状態になってしまい非常にもどかしかったです。

先ほど書いたようにアウトを使いながら得点を取っていくことは重要なのですが、チームの嫌な流れを断つためには、強いあたりでのタイムリーや本塁打などの長打が必要でしょう。

ヤクルトとの3戦目の初回に佐藤選手がツーベースを放って以降長打が出ていません。

なんとか次の試合からは長打で得点を奪ってチームに良い流れを呼び込んで欲しいと思っています。


中野の好守 その一方で犠打ミス&捕球ミス

この日の先発西勇輝選手は7回途中1失点と先発投手としての仕事をなんとか果たしてくれました。

ですが西選手の状態ははっきりとしたボール球が多く、球数が増えていたので本調子とは言えなかったと思います。

そんな崩れてしまってもおかしくない状態の西選手が試合を作れたのは中野拓夢選手のファインプレイが要所で飛び出したからだと考えています。

5回裏先頭の西川龍馬選手の鋭い打球を中野選手がジャンプし好捕します。ジャンプするタイミングが完璧でした。

逆転してもらった直後の6回裏、またしても先頭の坂倉将吾選手のセンターに抜けそうな打球を中野選手が追いつきアウトにします。

いずれも先頭打者だったので、出塁されていればずるずる崩れていってもおかしくなかったと思います。

そこを救った中野選手のナイスプレイでした。


その一方で中野選手は流れを悪くする勿体無いプレイも見受けられました。

9回表先頭の近本光司選手が四球で出塁した後の打席、セーフティ気味にいったバントが捕手の正面に転がり、ランナーを進めることができませんでした。

この回から登板した矢崎拓也選手が先頭に四球を与えた直後だったので、なんとしても繋ぎたかった場面です。

9回裏1塁ランナー曽根海成選手が盗塁を試み、タイミング的にはアウトでしたが中野選手が坂本選手の送球をこぼしてしまいます。

曽根選手のスライディングが激しかったので仕方ない面もありますが、グローブの先ではなく芯で捕球できていればこぼさずに済んだように感じます。

いずれも小さなミスではありますが、チームの雰囲気やケラー選手を盛り立ててあげるためにも防ぎたかったミスです。


中野選手は今後も長く阪神を支えていかなければならない中心選手です。

真のレギュラーとして信頼を勝ち取るためにも勿体無いミスは減らしていってもらいたいですね。




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ありがとうございました。

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