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イタリア旅行記 第6回/全10回

イタリア旅行記 第6回
9月20日(金)
ヴェネツィアからミラノへ

ツアー6日目、今日は午前中がフリーとなっていた。
昨日の午後の半日だけですっかりこのヴェネツィアを気にいってしまった私たちは、まず始めに昨日サン・マルコ広場で見た大鐘楼に登ることにする。
やっぱり高いところからこの街並みを眺めてみたかったのだ。
先日のフィレンツェでは自力で登らなければならなかったが、ここの大鐘楼にはちゃんとエレベータもついていたので楽することができた。

約80mの高さにある展望台からの眺めは、私たちの想像をはるかに超えた素晴らしいものだった。
四方を見渡せるのだが、上の写真は南西の方角である。
写っているのはサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会で、建物の作りが非常に素晴らしく、もうこれはすでにひとつの芸術作品である。

南西の方角にある船着場の風景
南の方角にあるサン・ジョルジョ・マッジョレ教会のある島の風景
東の方角の街並み

屋根の色が鮮やかで、私はこういう風景が大好きである。

朝一番からこのような絶景を目の当たりにし、ヴェネツィアに来れて良かったと非常に感動する。
私はもともと旅行が趣味であり、特に海や湖のある風景が好きなのだ。
私が今回の新婚旅行で一番ヴェネツィアを楽しみにしていたというのはそういう理由からである。
ここでは写真も大量に撮ったし、ビデオもかなり長時間撮影している。
この大鐘楼に登ったことは大正解だった。

大鐘楼を出て、今度は近くにある美術館に入る。
昨日とは違った趣のある作品が多く、こちらでもなかなか楽しむことが出来た。

美術館を出た後、街中をあちこち散歩することにした。
ちなみにこの街は車が走らないこともあって、道がとても狭い。
しかも道が複雑に入り組んでいるので、まるで迷路の中にいるようである。
昨日はみんなで行動する時間が多かったので迷うことはなかったが、2人だけで歩き回っている時は迷子になる可能性が非常に高くなる。
そもそも地図は持っていたのだが、現在地がなかなかわかりづらい。
そんなわけで何度か道に迷うことになってしまった。

しかし、サン・マルコ広場からホテルまでの道だけは昨日何度も通ったので覚えることが出来た。
なので、道に迷った時には一度サン・マルコ広場に出て、そこから地図で場所を確認するということを何度もおこなった。
妻が楽しみにしていたアレッシーという台所用品のお店にもなんとかたどり着くことが出来たし、偶然に革製品の安いお店を見つけお土産も調達できた。
さらに前日の夜にオープンしたばかりというベネトンのヴェネツィア店にも立ち寄り、『UNITED COLORS OF BENETTO VENEZIA」というロゴ入りのシャツなどもお土産に購入した。

その後昨日夕食後に行ったリアルト橋に向かう。
この橋のそばにKappaのお店があり、そこならサッカーグッズが揃っていそうだったからである。
橋のまわりには非常にたくさんのお店があり、非常に混みあっていた。
お目当てのKappaのお店に入ると、店内はかなり狭かったがユニフォームは結構豊富に在庫していた。
Kappaスポーツというだけあって、イタリア代表やローマのユニフォームが数多くあり、その他のチームのものも扱っていた。
もちろん、名波が在籍した地元チーム、セリエBのヴェネツィアのユニフォームも置いてあった。
私たちは明日観戦する際に必要となるACミランのユニフォームを物色。
しかし2枚しか在庫がなく、名前を入れてもらえるかもわからなかったのでウロウロしていたところで店員さんに話しかけられる。
勇気を出して在庫のこととネーム入れのことを聞いてみようと思ったが、残念ながらこの店員さんはイタリア語しか話せないらしく全く言葉が通じない。
もともと英語でさえ会話が成り立っていないのでこれではお手上げである。
でも考えてみたら、ユニフォームは明日行く予定のACミランのオフィシャルショップ・ミランポイントで購入できるだろうから慌てて今日購入する必要も無い。
そんなわけで、なんだかよくわからない言葉を発しながら、私たちはKappaを後にした。

お店を出てちょっと行ったところで妻はアクセサリーショップを見つける。
ここは日本の雑誌でも取り上げられたらしい。
この店の存在は前日にツアーコンダクターさんに教わったのだが、来て見たら同じツアーの方がかなり来ていた。
どうも昨日同じようにこのお店の存在を教わっていたようだ。
ここも店内が狭いので女性陣だけが店内に入り、男性陣は外で座り込んでサッカー談義でまたもや盛り上がった。
その最中、ちょっと姿勢を変えようと立ち上がったところ、少し行ったところにユニフォームを売っている露店を発見する。
興味を引かれたので、一人でその露店に向かい品揃えをチェックする。
もちろん正規品ではないものだが、結構デキもいいし、値段も安かった。
そんなわけで、ここではレッジーナの中村俊輔とバルセロナのサビオラの2つを購入。
サビオラは自分用のお土産で、中村はビクトリーイレブン用の賞品にするためである。
これらを購入して、またアクセサリーショップに戻った。

戻ってしばらくしたところで妻も買い物が終わって出てきた。
次の目的地へ出発する集合時間も1時間を切ったので、ここで買い物を終了しホテルに戻ることにした。
あっという間に午前中のフリータイムが終わってしまったが、今回の旅行の中で一番買い物をした半日間だった。

午後はバスにて最終観光地、ミラノに向かう。
途中ヴェローナに立ち寄り、『ロミオとジュリエット』の舞台となったジュリエットの家に立ち寄った。

おおロミオ、あなたはなぜロミオなの?

この写真の場所がかの有名なバルコニーである。
バルコニーから「おおロミオ、あなたはなぜロミオなの?」と言ったというまさにその場所である。
ちなみに私たち夫婦は、この『ロミオとジュリエット』の話を全く読んだ事がない。
さらに言えば、映画も観たことがない。
そのセリフだけしか知らないのだ。
なので、その場所に行ってもそれほど感動することもなく、あぁそうなんだ、程度だった。
そんななか、同じツアーの方に「ロミオとジュリエットって、実際にあった話しなんですか?」と尋ねられ、返答に困る。
なにしろ実話かどうか以前の問題なのだ。
ただ、家もあることだし観光客も多いので「たぶん実話だと思いますよ」と回答してしまった。
違っていたらすみません。

ミラノのホテルには18時半ごろ到着した。
場所は中心街のドゥオモ駅から地下鉄で4つ目のリマ駅の目の前で、かなり立派なホテルだった。
いよいよ明日はスタジオ・ジュゼッペ・メアッツァでのセリエA観戦である。
今日一日が非常に充実していたこと、明日のことを思い、ちょっと興奮しながら眠りについた。

第7回に続く。

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