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1993年9月 タイ・バンコクとアユタヤ小走り1

【まとめ】友人Nと、ちょっと海外行きたいね、日程がキツイから近いところがいいかね、ふたりで初めてだしね……と悩んだ結果、なぜかタイと決まる。知り合いのタイ人に付け焼刃のタイ語を伝授していただき、飛行機往復と宿と宿←→空港の送迎が付いた格安ツアーをみつけ申し込み、早速出発。
初のアジア旅。宿の周りはわんだーらんどでした。

9月11日(土)

友人Nと成田エクスプレス13号で空港へ。
「11時55分集合」で成田空港より一路、バンコクへ。ツアーみたいな体裁だったが、他にメンバーや添乗員がいた形跡なし。

日程表。実際は14日昼前にはホテル出発だったが、2日半はフリー。
残っていたリーフレット表紙と宿泊先のタグ

日本にて、別の友人Mの親戚にタイ人のお姉さんがいて、その方が近くに住んでいたので訪ねていって付け焼刃で「覚えておくとよいことば」などを教えていただいていた。なんせ初のアジア方面。アルファベットでは(キリル文字ですら)ない文字、読めるのだろうか? 発音大丈夫? 心配は尽きず、色々とメモっていた。飛行機内で一生懸命おさらいす。

行商でもするつもりか?
「トイレはどこですか?」は必須。

特に30~80バーツくらいの表現とか、「トイレはどこですか?」が実地でかなーり役に立つことになろうとは……。

現地時間18時頃、バンコク国際空港着。着陸前は下の風景がある程度見えていたのだが、空港内に入るや否や空が真っ暗になり、土砂降り。
空港内に南国的な湿り気を帯びた香り?匂いがむわっと漂っている。

出口で待っていてくれたガイドさんは私たちの担当ではなかったようで、担当が来るまでコービーでも飲んでてください、とのたまふ。
両替を済ませた後、セルフのカフェでコーヒーを飲んで待つ。

コーヒーは透明度のない、細かい粒子が底に残りそうな濃い感じ。しかしそれなりに香りもあって美味しい。

そのうちにガイドさんと運転手さん到着。
ガイドさんは静かな感じの人で、シムロさんというらしい。
ISUZUのバンで一路、バンコク市街地にあるホテルへ。
バンはペプシも飲める(ミニテーブル付き)比較的豪華な感じだった。

ミラーの下に、蘭のつぼみをつなげたような赤紫と白の飾りが下がっていた。

大きな道路はどこも大渋滞で、あちこちで大規模な工事をやっている。
暗くなったのに現場にはまだラフな格好の「はたらくおじさん」が一杯いて、たまたま見かけた人は積まれたブロックの上に腰かけて煙草ふかしてた。休憩中かと好意的に受け取る。
日本車が多く、特にHONDA、TOYOTA、ISUZUなど、車の後ろ部分に大きく名前がついている。

間が低いコンクリートの壁で仕切られている。

19時半頃、Hotel Bangkok Centre着。想像していたよりずっと大きくて立派なホテル。11階建て、4005号室。
ガイドさんがチェックインの手続きをしてくれた。

ロビーに、板面が木彫りレリーフの美しいテーブルがあってうっとり。

外のもの凄い雨も止みかかっていたので、部屋に荷物を置いてからすぐ近くのホアランポーン駅&屋台を見に行く。

屋台にてふしぎなきしめん風のいためソバを食べる。15バーツ。鶏足先の炭火串焼5バーツ。テーブルの上には必ず4つの調味料が入った容器。
赤唐辛子、ナンプラー、砂糖、緑唐辛子の酢漬け? 

初屋台メシ、うまいことうまいこと。量はそこまで多くないが、コバラ満たしにはちょうど良い。

屋台の調理人。

駅には、ホームレスの人か旅行者か判らない人々が床にてんでに陣取っている。

犬はお供? 枕?

ずらっと並んだお店は、ひと昔前の日本の中小商店の店先みたい。

もう一品買う。バーミーヤムとのこと。15バーツ。団子状の練り物、輪切りの練り物、野菜少し入った麺。麺は黄色くてねちょっとしている。澄んだ汁。量はあまり多くないが美味しかった。

玉子が積んであるのを見る度、Nが「あれ、茹でてあるのかな~生かな~もう孵化しそうなのかな~、ねー、食べてみたいねー」と指をくわえて言う。
確かに興味あるが、こわくて買えなかった……

腹を満たしてから帰る。
ホテルのテレビではちょうどアニメの『三つ目が通る』をやっていた。すべてタイ語でしゃべっている。当たり前なのだが、何も分からない、そして、妙に調子よい。

シムロさんから電話あり。オプションツアーはどうします? と聞かれた。アユタヤに行きたかったのだが、最初にもらったツアーパンフを見たら2200バーツと書いてあった。ちなみに近隣で見つけた現地版のツアーだと同じ内容で1100バーツ。シムロさんごめん、と心の中で謝りながら
「明日は近くの寺院をふたりで回るので、オプションは参加しません」と断る。そうですか、ではまた、と電話を切るシムロさんの声はちょっぴり寂しげだった(?)。

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