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1991年プチてっちゃんユーレイル旅18

【まとめ】後ろ髪ひかれながらドレスデン発、夕方訪問予定のハレの知人宅を突撃?する前にライプツィヒで観光してみる。そしてハレでのD夫妻との初対面は果たして……

11月23日(土) くもり さて、宿のおばさんに別れを告げ、駅までのゆるい下り道を駅まで歩く。舗装道にもほとんど車通らず、快適にスーツケースを転がして行く。
9: 33Leipzig 行きに乗る。駅の端で煙を吐く現役SLを見る。お次はお客を載せたミニSLも。こちらは短いコースの様子。がんばる鉄道会社。

Coswig通過。スーパーで買ったSachsen Milchを飲む。

10:20頃 Riesa  10:25頃 Oschatz 雨がぱらついてきた。止まりっ放しだったのでヒマついでに(多分マンダリン)オレンジを食べる。皮とほろは固いけど、汁気はたっぷり。

車窓より

11:00過ぎ Wurzen停車。アナウンスもなし、ベルもなし、小雨の中、車掌さんの吹く短い笛の音で、また静かに電車は走りはじめる。

今度は雉をみる。

11:30頃 Leipzig着。夕方までふらつくことにして、まず駅にて荷物預け(ロッカーの空きがなくてうろうろしていたら、おじさんが、駅で2マルクで預かってくれるよ、と教えてくれた。だんけ!!)、駅レストランにてリーンツェ、と聞こえた豆スープとポテトフライ食す。あったまった!

観光案内所を探しながらうろつく。方角が分からない、と思っているうちに小汚い池(失礼)と建物、R.Wagnerの像にぶつかる。オペラ劇場だった。
目印がひとつできたので、駅方面に戻り、ようやく案内所みつける。
可愛い折りたたみ市街地図を頂く。折り紙みたい。

聖トマス教会があった。

入り口に正装の少年がいてビビるが、入っても?と聞くと、どーぞどーぞと言うので入る。入って気づく。
J-S.Bachの眠る地では! 中の正面に石のプレートがあり、花が数本置かれている。

そのうち、人が大勢入ってきたので臆していったん出る。13:30から何かやるってチラシが貼ってあったが何だか分からない。

近くに古めかしい音楽関係の店舗あり、入る。かなり渋い。LPレコードの4枚組箱入りとか古本も様々な音楽関係のものが。19世紀の教会の楽曲本(3DM)と友へのみやげにWagnerの楽曲本(二冊組15DM)を買う。
お店のお姉さんに、向かいの教会に人が集まってきたけど何かやるんですか?と聞いたら、
「Singing.Why don't you go?」と。いいの?入れるの?と聞くと、うんうん、と言うので急いで行く。

当然なのかBachが主のコンサート。オルガン曲、コーラス、音楽とコーラス、神父さんの説教もある。地元の人に交じり、観光客も多そうだった。コーラスが聞こえてくると見上げたりしているので、うん、私と同じおのぼりさん歓迎だよ、と心の中でつぶやく。
ソ連のウラジミールで聴いたのとはまた違った教会音楽が堪能できてうれしい。終わって拍手しないところもいい。静けさと、響き渡る音楽。

一時間ほどで終了。心は温まったが体が冷えた。

ゲーテゆかりのなんとかバッハケラー(今なら判るAuerbachsKeller)
ライプツィヒ大学(いまだにでっかいレーニンと若者の群像が入り口上の壁にかかる)
新ゲバントハウス前の噴水と落書きつきワーグナー像

案内所のカフェで、コーヒーとチーズケーキ(5.50DM)。うー、あたたまる。

16:52Halle行きに乗る。外はもう真っ暗。
車両は日本の1960年代?という古めかしさ。
Glosskel(注:Grosskugelの間違い?)停車、Dieskau停車
18:00頃Halle着。土曜のせいか、子連れが多く駅はまあ、穏やかな空気。カフェに寄ったりして時間をつぶし、さて。
18:42のS-BahnにてDresseuer Brǘcke目指す。

真っ暗なせいもあり、ほんと、さびしげな場所。
でもすぐに、目指すD夫妻の家(6世帯アパートのひとつ)をみつける。ドキドキしながら呼び鈴(ボタン)を押す。

夫Gさん、妻Aさんと初対面。いきなりレストランに、と!
Gの弟19歳とガールフレンドさんをベビーシッターに残し、車で出かけることに。

GとAとGの弟くんのガールフレンドさん。弟くんはGそっくりだった

ドイツでも有名な店らしく、なにもかも美味しい。鶏肉のグラタン、野菜たっぷり牛グリル、パラチン?(ロシア風べったら焼きにクリーム、ジャム添え、注:ドイツ語でパラチンケというらしい)。パラチンはおなか一杯過ぎて手がつかず……予約してくれていたのだろうか、ありがたや。
レストランの後、パブに行こう、と言われたがGが家になんだかのパスを忘れた、とのことでやめて帰宅。

弟(My LOVELY brotherと言ってる)と彼女さんが帰ると、居間にてスライドを見せてくれる。88年くらいにGがヒッチハイクでカムチャツカ方面に旅行に出た時のものが出てくる。いいなあ、ヒッチハイク。懐かしのハバロフスクとか、バイカル湖とか。小さな村では、角に立っていたおじさんが
「おー!げるまにー!!」と驚いて、自分のバイクであちこち村を案内してくれたのだとか。どこも小さな村っていいね。

もともと、Gは私の友人Yの文通相手で、旧東ドイツならここに友だちがいるから行ってみて、と紹介してくれた方だった。Yが以前クリスマスプレゼントに贈ったというLPを見せてもらった。サディスティック・ミカ・バンドのアルバムでした。

久々に暖かいリビングで落ち着いて眠る。


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