トレーナーの海外帯同の際に持っていくもので工夫している点はありますでしょうか?
はい!こんちわKATZです!
今日のテーマは「トレーナーの海外帯同の際に持っていくもので工夫している点はありますでしょうか?」
先日に青森県アスレティックトレーナーの会から講師依頼を受けて
パラスポーツの海外大会帯同時のお話をした時に寄せられた質問です。
これについて解説をしていきます。
目次
結論 ミニマリストを目指すべし
トレーナーの荷物編
トレーナーの業務編
トレーナーの注意点
まとめ
結論 ミニマリストを目指すべし
まず結論からお話すると、トレーナーはミニマリストを目指すべし これに尽きるかと思います。
要するに自分の荷物は最小限に、いつでも身軽に、フットワークを軽くしていきましょうって意味です。
僕が関わっていたのは主にパラカヌーという競技ですが、他にはパラ陸上の選手のサポートをした経験もあります。
現在は不定期ではありますが、個別にサポートしている選手もいれば、パラ陸上大会のトレーナーブースに出向いたり、そんな活動をしております。
海外帯同に関してはハンガリー、ウズベキスタン、韓国(ソウル)に行ってきました。
そこでの経験など踏まえて解説をしていきたいと思います。
トレーナーの荷物編
国内の合宿や帯同であれば、それほど期間も長くないですから、持っていくものも限られるとは思いますが
海外での帯同となるとおおよそ1週間から2週間の期間を過ごすことになり
荷物もそれなりに多くなりますよね。
それこそ旅行用のスーツケースはかなり大きなものを使用することになるかと思います。
ざっくりですが僕が感じたこと、工夫した点は以下の通りです。
スーツケースは少々高くても軽くて丈夫なものを選ぶべし
衣服は着回しをすると思うので洗濯袋と洗剤を用意すべし
ハンガーを数個入れておくと良い
お部屋は常にきちんと整理整頓
海外用のコンセント(例えばCタイプなど)が必要になるので用意しておくべし
渡航する国によってはポケットWi-Fiをレンタルするか携帯した方が良い
世界的にWi-Fiは充実している場所も多いですが、そうじゃない場所もまだまだある
発展途上国ではウオッシュレットもないので赤ちゃん用のお尻拭きがあると活躍する事がある
iPadとApplewatchはあるといいよ
他にも思い出したら追記します。
人生初の海外はパラトレーナーとしてハンガリーに帯同した時でした。
もちろんコーチや選手の方が海外慣れしているわけですよ
自分はとにかく後ろをついていくのでやっとだった記憶がありますね。
例えば紙幣をドルに交換するなど、こんなことすらままならない状況でしたw
何を準備すればいいのかイメージがわかなかったんですよ こればかりは自分で行かねば理解できないものです。
トレーナーの業務編
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーのテキストでは海外渡航などについては以下のような項目で解説をされています、膨大な量ですのでざっくり要約するとこんな感じ
海外渡航時の感染症や予防接種の件
特殊環境下での注意点(高所や高圧、暑熱、低温、時差)
海外遠征時の諸問題
これらについて記載されておりまして、その中で海外遠征時の諸問題という項では
出発前の準備
メディカルチェック
事前調査
携行品
ドーピングコントロール対策
旅行者血栓症
現地での対応
の説明が記載されております。
上記の内容は今回は解説しませんが、自分自身の経験として以下のような発見がありました。
機材を使用する競技の場合は「重量オーバー」するとお金を取られますのでその分を考慮しましょう
スーツケースの半分は開けておいて、上記に備えて荷物分配できるように工夫しましょう
フライトの時間が長くなると「下腿浮腫」が問題となりやすいです。トランジットの間の時間を使ってケアが必要になるケースもあります。
フライトの間に排尿を我慢するケースもあります、血圧の変動も起きる場合もあるので注意深く観察をしておきましょう、脱水になることもあるので頭痛などの体調管理に配慮しておきましょう。
自分自身もフライトの間は知識を貯めるなど、iPadを使って上手に時間を使いましょう
東行きの方が時差ボケは強いと言いますが、個人差もあります、時計の時間は到着地の時刻に合わせましょう
時差ボケ解消のために、到着したら軽運動というかお散歩を選手と一緒に楽しめばOKです。この辺りは選手の方が慣れている場合がありますから、普段からこのようなケースについて行けるように配慮しましょう。
コンパクトな物理療法機器があれば尚良しです、僕は伊藤超短波株式会社さんからハイボルテージ治療器をレンタルしていました。直接営業所に連絡をして、レポートを書けばレンタルすることが可能になる場合がありますので有効に活用させて頂きましょう。
自室をトレーナーブースにしましょう、選手が集ってワイワイしたり、リラックスする場所にもなります。
コーチ、選手、スタッフ、スポーツドクターと協力して良い旅にしましょう。
トレーナーの注意点
ここからの話はとても重要です。注意点というか心構えですね。
トレーナーを目指す学生、あるいは現役のPTもそうだと思うのですが
ビックイベントをゴールにしない方がいいって話です。
過去の自分もそうでしたが、オリンピックやパラリンピック、世界選手権、海外帯同
こういうものは輝いて見えるものです。
自分自身、そこを目指してトレーナー活動のゴールとしていたのですが、結局パラリンピックには関わることはできませんでした。
しかし今はそれで良かったと感じております。
僕がオリパラに関われるPTを目指したいと言った時に、偉大な先輩から言われたことが
「それは違うと思うわよ」
でした、当時はその意味があまり理解できませんでしたが、今はわかります。
結局トレーナーって支える役割なので、トレーナーがオリパラを目指すっていうのは最初から本末転倒なわけですよ
正しくは「きちんと選手を支えれるトレーナーになりたい」であって、関わった競技団体や選手がたまたま世界選手権やオリパラに出場した
これが自然な流れかと思うんですね。
この辺を履き違えているトレーナーっていうのはまだまだ多いのではないかと思われます。
過去の自分のそうでしたが、さまざまな経験、失敗も含めて今があります、本当に感謝です。
まとめ
過去よりPTを目指す学生の中には
将来的にスポーツに関わりたいとう意思をもった人は多いし、現状でもそうだと思うんですね。
しかしながら、華やかなスポーツの舞台の裏で活躍するトレーナーは
地道な活動から積み上げてチャンスを掴むというよりは信頼を積み上げていった人達のことだと思うのです。
大なり小なり、失敗もしていたり、謙虚に経験や知識を積み上げていますので
そういうところをお手本にして、自分も含めて今日も積み重ねていきたいところですね。
ちなみにKATZはお盆期間中や祭りの期間中もずっと引きこもって勉強しておりました(ニヤリ)
今日もお読みくださってありがとうございました。
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