美しい狂気の嵐 降りそそぐ
夢現つの夜
褪せぬ雷鳴

やっと、やっと観ることが出来た、君島大空  合奏形態のライブ。
帰省のUターンで新幹線に数時間乗車→ 一時帰宅→ 渋谷クアトロ。
ライブ中盤から、ずーんと重たい足の疲労と共に時間を過ごすはめにはなったが、それを優に越えるほどの幸福感に溺れた夜だった。

もうまさに「˖嵐₊˚ˑ༄」
聴く…というよりも、浴びた、という表現の方がしっくりとくる。
ライブハウスのサイズや設備が、音や光を浴びる感覚にさせるのもあるが、それだけじゃない。
なんだろう。
なんなんだろう。
独奏の感動とは全く違う類の感動を体験した。
それをそのまま綴るの巻。


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嵐
雨…彼の、彼らが奏でる音は通り雨のようだ
全身が打たれる、全身で浴びる、吹き荒れる、
突風、繁吹雨

雨上がりの光、光に照らされる残雨のきらめき、
夕日に照らされる雫
曇り空、灰色の層、灰色の連なり
霞みがかった春の青空
雷、稲光、光線、閃光
虹
うねる夜、夢心地
痛み、優しさ、棘、肌、血色、涙、怒り、温もり
雨刺す静寂の音、大気、狂気、音に狂う、狂想
全部、どっと降りそそぐ、美しい狂気の嵐
宇宙、惑星、星、光、風、影、闇、灯、燈
ガラス、破片

「君島大空 合奏形態」という名の美しくカオスな空模様
「君島大空 合奏形態」という名の嵐
「君島大空 合奏形態」という現象、バグの誘発

狂花が咲き乱れる、そこは現実か幻想か
夢から覚める直前に見た夢
夢と現実の錯覚感
夢だったかのような一瞬の出来事
でも確かに私はそこにいて、音を浴びて、あの時間は記憶に刻まれた

夢よりも克明に思い出せる
ついさっきまで見ていたのに、目が覚めていくと同時に夢の色が褪せていく
けれどまだ、昨日の夢は褪せない
褪せる速度は夢よりもずっと遅い
だから、ちゃんと現実だったんだと実感できる

千尋が銭婆からもらった紫色のヘアゴムのように、
眞人が下の世界から持ってきた石のように、
終盤に「情報として撮って！」と促されて撮った動画が、8月16日の日付でちゃんと、スマホに存在している
あれは現実で、私は確かにそこにいた

合奏形態は、嵐を創出する装置だ。

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UNITもEASTも行きたいなぁ。
石若駿さんのドラム、強烈にかっこよかったなぁ。
数年ぶりに飲んだレモンサワー、なかなか美味しかったなぁ。
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最近インプットばかりで、そっちに時間と体力とお金を使いすぎている。
楽しいけれど、肝心のアウトプットは……。
マティス展にもう一度行きたいし、荒井良二展も、山下清展も行きたい。
けれど、残り僅かな自由時間。
自分を掘り吐き出し創る時間に充てるかな。
どうせ明日も外は暑い。