高校サッカーを通じて伝えたいこと
どうも。中村一輝です!
今日は私がサッカーを教える中で、何を伝えたいのかをまとめていきたいと思います。
私の勤めている学校のチームは、長い歴史をたどってもプロサッカー選手はほぼいません。
それどころか、大学でサッカー部に入る選手すら年に2~3人という状況です。(これは、私のチカラ不足でもあるのですが…。)
そんな高校のサッカー部でサッカーをする中で何を伝えたいのか、
なんのためにサッカー部は活動するのか
みたいなものを自分の中でも、一度確認するためにも、
今回は書いてみます!
サッカー好きのまま大人になってほしい。
私自身が高校生の頃、同学年の仲間と常に言っていたのが、
全国大会へ出場することでした。
今思えば、まだまだ甘かったなと思いますが、
当時は、高校3年間は全国大会へ出るためにサッカーをしていました。
その思いは届かず、今に至ります。
教師として過ごした1年目は
「俺の高校の頃の夢を、次は教師として叶えてやる!」と思っていました。
しかし、それが間違いの始まりだったなと思います。
結論から言うと、当時1年生だったGKが次々と部活を辞めていきました。
当時私は、目標を達成するために自分ができることを全てやって
1年でこの部活を変えてやると思っていました。監督でもないのに…。
つまり、そこに選手の意志や目的・目標を考える余地がなかったわけです。
「サッカーを上手くしたい」という大人のエゴを子供にぶつけまくった結果、サッカーが好きだった子供をサッカーから突き放してしまったわけです。
その経験から、
子供はサッカーがやりたくて入部している、
サッカー好きのまま大人になってほしい、と思うようになりました。
その選手には本当に申し訳ないことをしたなと反省していますが、
正直、1年目から良い経験をさせてもらったとも思います。
その経験がなければ、私はそのまま
「サッカー好き少年撲滅マシーン」として稼働していたかもしれません…。
サッカーを通じて成長させる
では、サッカー部のコーチとして、どのような選手を育てたいのか、
を考えました。
そこから、そのためにどのような活動・練習をやった方が良いか、
という順序で日々の活動を考えるようになりました。
そうやって考えていく中で、自分自身にひとつの疑問が浮かびました。
「で、お前はサッカーを通じて、どうやって成長させんねん?」
え、、、気合い・・・?
という、悲惨な状態だったわけで…。
サッカーを通じて成長させる、という面で考えたときに
何ひとつできない自分に気付いたわけです。
当時、同い年の同期で同じくコーチをしているヤツがいたのですが、
そのコーチと練習が終わってから、練習やチームのことについて
毎日1時間も2時間も話し合っていました。
(ちなみに、その後二人でラジオを始めました。笑)
ただ、サッカーを通じて成長させることって、すごく難しくて
めちゃめちゃ奥深いなと思います。
今も、それを考えながら、選手と一緒に考えて活動してます。
いつかは、GK好きなサッカー好きな集団が作れるように。
「高校サッカー」は何のためにあるのか
さぁ、いよいよテーマに近づいていくのですが、
高校サッカーは何のためにあると思いますか?
答えはひとつでは無いし、正しい答えが何かも分かりません。
正直、俺自身も明確な答えは出せてないのが現状です。
ただ、そこを考えることを止めないようにしたいと思っています。
プロサッカー選手になるため、なのか?
⇒強豪校以外では、部活の意義がなくなる・・・?
サッカーを楽しむため、なのか?
⇒部活である意味はあるのか・・・?
選手権で勝つため、なのか?
⇒選手権で勝てない場合は失敗・・・?
てな感じのことを、いつも考えています。
しかしながら、少しはっきりしてきたのは
卒業後に「この高校のサッカー部に入ってよかった」
と思える要素を増やすことが、大切かなと思っています。
つまり、勝った・負けた・試合にでた・点を取った・注目された
などだけで、終わるのではなく、
その結果、こういう能力が身について、今幸せに生きている。
のような経験を、この組織に関わった人全員が思えるようになれば、
「高校サッカー」の価値が上がるのではないかなと思います。
組織として、「なんのために」(=目的)がはっきりしている
ということが、実現できれば、その理想に少しつながるかなと。
まだまだ、実現できてませんが、俺は必ずそういう組織を作ります!
「価値ある勝ちのための克ち」
私が、サッカーを通じて伝えたいのは
「価値ある勝ちのための克ち」 です。
滑ってるかもしれませんが、足りない頭を回転させて出した言葉です(笑)
スポーツなので、勝ち負けがつきます。
ただ、プロと違って、
高校サッカーは選手の生活がかかっているわけではありません。
勝てば給料が上がるわけでもなく、ゴールを決めてもボーナスは出ません。
(プロの世界の方々もお金のためだけにやっている訳ないと思いますが。)
では、高校サッカーで勝利を求める意味って何でしょうか。
最近よく耳にする「勝利至上主義」という言葉。
これに対して、否定的な人は多いですが、
勝利を目指す、ということは、私は必要な要素だと思っています。
ただ、それを大人が押し付けないと選手が勝利に向かわないのであれば、
そこに価値は無いなと思います。
そのチームが勝つことで、何人の人が喜んでくれるのか。
そのチームが勝つことで、何人の人の努力が報われるのか。
そのチームが勝つことを、何人が望んでいるのか。
この数が多いほど、その勝利の価値はあると思います。
その価値を増やすためには、
己に克ち、組織のために、自分のために、
日々できることを全力で取り組むしかないと思います。
そう変えていくために、まず自分を変えないといけません。
自分の価値を上げるために、己に克ち、試合に勝ちたいなと思います。
以上。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
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