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誰が為の取材

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今日は日本橋はCOREDO室町テラス 誠品生活日本橋が主催する出版トークイベント「ウクライナのリアル」へ会場参加して来ました。

登壇者はジャーナリスト ジャパンプレス主宰の佐藤和孝さん。これまで40年以上世界の紛争地域に赴き、アフガニスタン紛争、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争等を取材し、この度約1ヶ月のウクライナ取材を経ての登壇。

戦時下で荷物もろくに準備できず避難する人々、自国のために何かできることをと支援する住民、最前線に出れないまでも、いざというとき戦う準備をする若きボランティアの姿など、戦地の実状等を伺い、大変勉強になったのと同時に、危機感を覚える時間であった。

折角の機会なので質疑応答で手を挙げ、「命の危険を晒してまで何故戦地に赴くのか」と聞いてみたところ、佐藤さんはこう答えた。

「使命感とか何だのとよく言われるが、事実を伝えることで、世界が少しでも良くなるならば、(例え危険だとしても)行く。
例えば、東京で火事が起こったとして、警察や消防が少しでも被害を抑えるために出動するように、(我々が)事実を伝えることで、情報を得ることにより、少しでも自ら考えることで世界が良くなるならば、彼らと同じように危険を省みず我々も行く」

最後に「その熱意は多分伝わらないと思うけど」とおっしゃった。私たちが現地の情報を得られるのは、ジャーナリストが命を賭けて取材しているからである。私たちはそこから学び、考え、そして行動に移すこと。

戦時下ではろくに情報が得られない中でも、現地の人は何か出来ることをと国のために行動を取っている。私たちも、出来ることから世界を少しでも良くしていこう。

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