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【初出版『最強の法則』100】 vol.97:書店ランキングの影響力は大

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前回はAmazonランキングを取り上げましたが、
今回は書店さんと取次さんのランキングを取り上げます。

書店さんのランキングも総合、ジャンル別に分かれます。
各チェーン、個店でもランキングはほぼ毎週発表されています。
週間、月間、上半期、下半期、年間など期間も細かく分けられているケースもあります。
編集者は販売担当者も、特定のチェーン店を毎日のようにチェックしている人が多いです。

大手書店チェーンのランキングは2つの意味で注目されます。

ひとつは、別の書店さんがランキングを参考にして、注文したり、
並べ方を変えたりする
ことがあります。
売れ筋商品の一つの指標になっているのです。

出版社の編集者や販売担当者も、大手チェーンのランキングや売れ行きをチェックして、全国的な売れ行きを推定することがよくあります。
たとえば「このチェーンで100冊売れているから、全国では2000部売れている可能性がある」という具合です。

同じチェーンでも、売れ行きによって販促方法を変えます。
売れている書店さんにはさらにプッシュしたり、
売れていない書店さんにはテコ入れしたりします。

あなたも書店さんに行くとランキングを見ませんか?
つい、手にとったりしますよね。
読者に行動を促す。
そういう意味で書店さんのランキングは、大きな影響力を持っているのです。

そして、「王様のブランチ」(TBS系)の「BOOKランキング」というコーナーで取り上げられると効果がテキメンです。
書店さんのランキングを週替わりで紹介しているのですが、
ここで取り上げられると、一気にAmazonランキングが上がったり、
書店さんでの売上げが伸びる場合があります。
私が担当した本も、何度かその恩恵にあずかりました。

書店さんのランキングの影響力を効果的に使いたいと考えるのは、
どこの出版社も同じです。

書店さんと話をつけて、大量に置き、まとめて買取りをして、
ランキングを上げるというプロモーションを仕掛けることは珍しくありません。
どこの書店さんでも、その施策が行われた形跡のあるランキングは、
ちょくちょく見受けられます。

日販、トーハンという取次のランキングもよく宣伝プロモ―ションに使われます。
総合や部門別に分かれており、
週間、月間、上半期、下半期、年間など期間も細かく分かれているのは書店さんと同じです。

取次のランキングが取り上げられるのは、
上半期、下半期、年間など長期スパンのケースが多いですね。

新聞、テレビなどの4大メディアもよく取り上げます。
取次のデータはチェーンの枠を超えて、全国の書店さんをほぼ網羅しているので、
その年に本当に売れた書籍が正確にわかるからでしょう。
「20○○年 年間総合ランキング1位!」という宣伝コピーは毎年のように使われていますよね。

売れている本がさらに売れる。
ランキングは、商売の原則がもっともはっきりとわかるものなのかもしれません。

次回は、映画化・ドラマ化、海外翻訳などの可能性について取り上げます。
ではでは!

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