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慢性疲労症候群(CFS)歴31年の患者が語る#2#

慢性疲労症候群歴31年の患者が、前回に引き続き語りましょう。

今日は慢性疲労症候群とは何なのか?
ボンヤリと私見を述べましょうか。


慢性疲労症候群とは?

症状のあつまりであり、病名ではありません。
「群」ですからね。
だから、慢性疲労症候群と診断された患者さんでも、症状が異なることが多々あります。

 どんな症状なのか?

ダルい、痛い、発熱、強い疲労感……………が長期に渡り持続する。
症状は多岐にわたり、それらが掛け算になることも良くありますね。

 治療法

人により異なります。
何故ならば、慢性疲労症候群の患者さんによって症状が異なるからです。
それに対応した処置を行っていくことが専らなんですよ。
だから、慢性疲労症候群全般に効く特効薬や確固たる治療法はありません。

 慢性疲労と慢性疲労症候群

慢性疲労というフレーズがありますが、これは慢性疲労症候群とはまずもって別物です。

まず、
慢性疲労というものは、あくまでボンヤリとした感覚であり、俗語です。
長いこと疲れてるなあ、ってな人が使うフレーズでしょうね。

つぎに、
慢性疲労症候群というものは、診断基準を満たし専門医の確定診断を受けた人が名乗れる称号みたいなものです。
いささか不本意な称号ではありますが、専門のお医者さんに診て貰えるお墨付きともいえます。

 慢性疲労症候群 ≠≠疲れている

慢性疲労症候群だからといって、疲れているとは限りません。
疲れている人も多く含まれますが、疲れていない人でも慢性疲労症候群と診断されることはあります。
疲れてはいないが、痛い、、という人も、診断基準を満たせば慢性疲労症候群と診断されます。

慢性疲労症候群なのに、疲れを感じない人もいる。。

ここらへんが、ややこしいっすねえ。


慢性疲労症候群をプレゼンする際のオススメメソッド

この道31年の者として、慢性疲労症候群を説明しなければならない機会がままあります。
ワタシの場合、
プレゼンパターンは、
次の2つのパターンに分かれます。

 パターン① 説明するのも、しんでぇぇんじゃ

パターン①は、
「説明するのも、しんどいっす」と率直に述べることです。
患者さんの多くが、これは同意してくれると想うのですが、
兎に角、しんでぇぇ、、、ですよ、ホンマに。

ただし、これでは伝わらないので、
伝えたい時は、満を持してパターン②
を投入します。

 パターン② 疲労を感じるセンサーがぶっ壊れとる

パターン②は、「脳が疲労をうまく感じなくなっているんだ」
と知的に述べることです。

これは実のところ、なかなかに正鵠を射ていると想っていますよ。

1️⃣脳が疲労をうまく感じなくなっている
➡️だから、疲労感を過度に感じてしまう。

2️⃣脳が疲労をうまく感じなくなっている
➡️だから、疲労を感じずに頑張りすぎて、気付いたらば体がボロボロ

このように、さらに2パターンに分岐します。

疲労を感じすぎてしんどい人も、疲労を感じずに頑張りすぎてしまう人も、

「慢性疲労症候群とは、脳が疲労をうまく感じなくなっている状態なんだ」

という説明でまとめて面倒をみれます。

慢性疲労症候群とは、疲労を感じる脳内部位の故障である

あくまで、私見です。
慢性疲労症候群とは、
その多くが、疲労を感じる脳内部位の故障だと想っています。

疲労を感じる脳内部位が故障しているから、
実際よりも疲労を強く、あまりに強く感じて、寝込んでしまう。

逆に、
疲労を感じる脳内部位が故障しているから。
実際よりも疲労を弱く、あまりに弱く感じ、頑張りすぎて体が壊れてしまう。

こうした二極化した症状がよく診られるのではないか、
と想っています。

1週間に一度のオンライン患者会

今回はこの辺でお開きにさせてもらいましょう。
ワタシは自分で疲労をうまく感じられないので、時間区切りなどで、先手先手で休むように心掛けているんです。

また、来週、お逢いできたらば、幸甚です。

ありがとう。
では、また

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