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【捨てないで新しい衣服へ】リサイクルしたい人と企業が繋がる BRING

こんにちは!
川江光です!

もう日中はアウター無しでも過ごせるくらい暖かくなってきましたね!このタイミングで衣替えをされている方も多いのではないでしょうか。
着なかった服も一気に捨ててしまおう!断捨離に動く方も多いと思います。
そこで着なくなったりいらなくなった服を捨てずに、リサイクルという形で出してみるのはどうでしょうか。
前回は食べられるけれど捨てられてしまう食材、「食品ロス」について書きましたが(食品ロスについての記事はこちらから)、今回は衣類の回収プロジェクト「BRING」についてご紹介します。

①服の廃棄問題

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(画像引用:pexels

突然ですが、日本で1年間で廃棄される服はどれくらいだと思いますか?
なんと平均すると1日あたり約大型トラック130台分の服が廃棄されているようです。

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(画像出典先:環境省HP

大量生産、大量消費の拡大が廃棄量の多さに繋がっています。これは日本のみならず、世界のファッション業界でも年間9,200万トンのごみが生まれているとされており、世界で取り組むべき重要な課題とされています。
また環境省によると、1年間に1回も着られていない服が一人あたり25枚あり、フリマアプリや回収を通して古着として再流通されるのは約20%ほどにとどまりほとんどがごみとして処理されているようです。(参照:環境省 これからのファッションを持続可能に
一方で、4人に1人は「服を処分する方法を見直したい」と、服の再利用に興味がある人も多いとされています。

そこで、多くの人が関心を集めている服のリサイクルについて、おすすめするのが回収プロジェクト「BRING」です。

②回収プロジェクト「BRING」とは

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(画像引用:O-DAN

衣類の回収プロジェクト「BRING」とは、日本環境設計が手がけています。


繊維生産量の6割を占め、シワになりにくい、速乾性、といったところから便利で使いやすく重要な素材として親しまれているがポリエステル
その一方でポリエステルには石油由来、ケミカル、といった印象があるのも事実です。
そこで便利で使いやすい素材として親しまれているポリエステルを減らす、使うのをやめるのではなく、サステナブルな原料に変えてしまおうというのがこのプロジェクトです。
つまり、服を回収しその服を原料にまでリサイクルした後、再び糸・生地・服を作っています。
古着を服の原料にすることで石油の使用削減にも貢献に繋がります。なかなか進んでいない衣服のリサイクルにおいて、2020年には日本初の画期的なビジネスデザインとして評価され、グッドデザイン金賞に選ばれ、無印良品など多数の企業と連携もしているような今注目を集めているプロジェクトになります。

③リサイクルのされ方

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(画像引用:O-DAN

回収した服は、まず着られる服と、着られない服に分かれます。
着られる服はそのまま寄付されたりリユースされ、着られない服は、再生ポリエステル、再生ウール、自動車内装材など、素材やパーツごとに分けてリサイクルされます。
オンラインストアで製品を購入すると、服の回収封筒もついてくるので、着まわして古くなった衣服はまたその封筒に入れて返送することでリサイクルに出すことができます。
調べてみると回収できる店舗はとても多く、大阪でも梅田であれば大丸梅田、ルクア、グランフロント、心斎橋であれば心斎橋パルコ、大丸心斎橋店、クリスタ長堀店等、比較的皆さんが買い物や出かける時に利用するようなショッピングセンター等に集まっています。
回収できる対象品等はそれぞれの店舗によって異なるので、詳しくは公式サイトから確認してみてください。

④まとめ

食品ロスの内容にも被りますが衝動買いのような、必要以上の服を買わない、というのが大前提にあると思います。
その中で自分の中で必要がなくなった衣服は、今回紹介したようなリサイクルに出すことで、捨てられることなく糸、生地、そして服に生まれ変わり、新たな人に繋がっていくというのが、リサイクルしたい人リサイクルする企業が繋がるとても良い取り組みだなと思いました。
古着を服の原料にすることで石油の使用削減にも貢献することにもなり、これもまた、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指すプロジェクトの一環になります。
まだ着られる服は寄付、着られない服はリサイクル。古くなった、着なくなった服が出てきた時にはぜひこういった取り組みがあることを思い出して頂き利用してみてはいかがでしょうか。

以上
川江光

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