諸事情があって積雪期間はまるで車を使わなかった。ガレージの前は雪が積もるだけ積もっていた。無人の家かと思われるぐらいに積もっていた。車を出さないので除雪の必要もない。車無しでこの冬を過ごした。無しでも三ヶ月程度は楽に乗り切れる、となると、冬の悪路に特化した四駆のすごいのは趣味として乗るにはいいが別段必需品でもなくなる。じゃあ後輪駆動の車高の低いスポーツカーでもいいかと思いはじめた。その手の車をいままで選んだことがないので、右も左もわからない。
　以前タトゥースタジオで「そろそろ普通の車に乗ろうかなと思って」と会話したことがあって、その時に「じゃあ何にしましょうか」「ジムニー」「それじゃ今のと変わらないじゃないですかｗｗｗ」ということがあった。走り屋系が流してきた中古のスポーツカーは程度が心配だ。じゃあそれ系の新車を買うかということになるが、この年齢に新車はもったいない。いろんな面で期限が迫ってくる。きっともう妹も姪も私の車には乗らないのだから、二人乗りでいい。助手席はきっと荷物置き場になるのだと思う。
　あと、私にはそういう感覚がゼロなのだけど、高級車に乗ってるとそれだけで人間のランクがあがるような、かっこよさが増すような、そういう人種がこの世に結構いるのがわかった。今の私の車はアルヴェル系のドキュン車よりずっといいと自分では思っているのだけど、世間的に評価はアルヴェルの方が高いらしい。ただ、アルヴェル好きの人らと交流はきっとこの先も持たないので買わない。
　電気自動車とかエコカーは買わない。私はアレを信用してない。あとエンジン音のブロロロロがない。ブロロロロがないと車を運転してもつまらない。ぶっとばすんだギュンギュギュン。