食欲的にも『名人伝』紀昌 (文中ハイパーリンクあり)

 私の一日の行動はPCの使用履歴からだいたい類推できる。昨夜は午前1時半に寝て午前五時に目が覚めて、そこからだらだら過ごし、午前十時にまた寝て午後三時半に起きている。そこで起きたまま、いまに至る。(いまは午後六時)

 10時頃から15時半まで昼寝してる。いや、長さからいえばこっちが本当の就寝か。コロナもまるでおさまってないインフルも蔓延してるいま、どこにも出かけたくもない出かけたいところが特にないしかも土日だ一般人集団の人混みになど誰が行くものか。あのバカども、今日もいろいろ出歩いてるようだ。札幌駅ビル買い物客大混雑という投稿が流れてきたwww絶対に出歩かない、あいつらと同じ空気を吸いたくもない。

 以前も書いたが、観光欲、旅行欲が私にはほぼ無い。知らない町を歩いてみたいとも思わないどこか遠くへ行きたいとも思わない近場で済むなら近所でいい。

 外食を全くしなくなった。仕事をしてた時代、帰宅していろいろ用意して作る元気がなかった。車の座席に座ると、はやく家に帰りたい定位置に座りたいしか考えてなかった。食材買い出しのスーパーへの寄り道もしたくなかった。疲れていてできないのだ。三十代の時は仕事終わりに閉店時間ギリギリを計算して毎日ブックオフに通ってたのに。年齢を重ねるとそんな元気もない。まあブックオフにはそのころからゴミの本しかなかったので寄らなくなったが、たかがスーパーの買い出しにも疲れるとはなにごとかと思う。これが歳をとるということなのだなきっと。

 また自慢が始まるぞ覚悟せい。もう外食欲もないし、食べ物への執着もない。だから腹筋も六個に割れているのだどうだいいだろう。
 テーブルに出された料理をみて「これはなんですか?」と訊ねるぐらいの境地だと思う。中島敦的に言うと「「ああ、カワイが、――古今無双の食いしん坊たるカワイが、豚バラ角煮を忘れ果てられたとや? ああ、豚バラという名も、その料理名も!」」というやつだ。食欲的にも『名人伝』に近付きつつあると思う。自慢終わり。

 カーテンも寒いのであけないから、日の出日の入りもよくわからない。目の前の時計でようやく世間での時間がわかる。
 1日24時間制はカワイの存在するこの家の空間ではあまり意味をなさないなと思う。
 カワイ時間で寝てカワイ時間に起きてカワイ時間に食事する。きっと世界はカワイ中心に動いている。

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