見出し画像

相談をされると、身構え、心躍る。

「相談したいことがある」と友人に言われると、私は身構え、そして心躍る。

人は誰でも「自分は他の誰とも同じではない」ということを悟っている。
あらゆる岐路に立った時、最後に選択し、その責任を取るのは他でもない自分自身なのだと理解している。

人生の先輩や真の理解者に相談してもしなくても、何を選ぶのかは結局変わらないことの方が多いし、
ヘタに相談してしまったがために、
知られたくもない人に知られてしまったり、
意見を採用されなかったことへの不満を抱かれてしまったり、
余計な気苦労を背負いこませてしまったりと、実はデメリットもあるはずだ。

私の身の回りにはそんなこんなの面倒さを疎い、
誰にも相談せずに1人で解決しようとする人も少なからず存在する。

そんな中、誰かに相談をする、ということは、
最終的な選択肢を決めるためではなく、自分が予め決めている選択肢を、より強くより周囲に迷惑をかけない形で支持したいからなのだと思う。

例え自分の考えを否定されたとしても、
世の中に否定意見があることを織り込み済みで当初の考えを貫くかどうかを判断したいのだ。

だからこそ人は、自分の意見を客観的に穏やかに聴いてくれて、決して感情的にではなくほどほどに評価もしてくれて(批判も含む)、最後の最後にはきっと、「やりたいようにやりな」「失敗したら一緒になやもう」、と言ってくれる人に相談したくなる。

「相談したいことがある」と言われると、私は身構え、心躍る。

相手の選択した内容にやや身構え、そして、本人が自分で考えて決めたのだという事実や、私が相談に値する人だと認めてくれているということに心躍るのだ。

私はキラキラと、それでいて安定感のある態度で背中を押したい。
「あなたの選択は間違っていない。そしてあなたにしか選べない」。

「もしもうまくいかなかった時は、またゆっくり話そう」。

そう言って。


#人生 #友人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?