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自分の心地よさを優先するあなたへ

仕事でも家事でも日記でも、自分でやると決めたことをやらずにいるのは精神衛生上よろしくないことだと思っている。

「継続力」は「人間力」の最も根本的なものとして求められる風潮にあり、当たり前に日々続けていることを断絶してしまうのは責められることのように感じる。

しかしそれでも私は声を大にして言いたい。
「自分の心地よさを優先し、サボってもいいんだ!」と。

人のキャパシティは十人十色。無理が来る前に心身の調整をすることも「どんなに頑張っても倒れちまったら本末転倒よ」の精神上、必要なことだと思うし、
効果的な自己研鑽の面から見ても計画的で程よい「サボり」は(たぶん)悪くないことだと思う。

それに付け加えたいのは、「自分の心地よさを優先することが、周りへの気遣いや思いやりにつながる」という理論だ。

いつか見たどなたかの手記に「優しさは体力から」と書いてあったが、大きく何度もうなづいたものだ。

そもそも、お金でも知恵でも人脈でも、そして優しさでも、人は余分に持っていないものを人に与えることはできない。
性格や価値観によって多少の違いはあるだろうが、基本的には「ない袖は振れぬ」ということだ。

私は気分がトゲトゲしているときや人に優しくできていないときは、集中して身体を休めるようにする。
野菜を中心に栄養をとり、身体を横たえて深呼吸をする。目を閉じて眠ってしまうのもいい。
まずは、健康体を整えるのだ。

すると、心まで伝播されて穏やかな気分になる。

それから、これまでにもらった思いやりの言葉や愛情ゆえの温かな振る舞いを思い出し、心に再チャージしていく。
もらってばかりの自分に気付き、私という限られたスペースに収まりきれない「恩」や「情」が行き場をなくして溢れてくる感覚がそこにはある。

ここまでくれば、身近なあの人の心の変化に敏感になり、「優しく」振る舞うことは簡単だ。

健康な身体、疲れが抜けて思い通りになる身体から、他者への思いやりは発することができるのだ。

人に優しくできないとき、私は疲れている。怪我をしたり風邪をひいたりして、身体が悲鳴をあげている。

休もう。ゆっくり寝よう。
自分の心地よさに素直に耳を傾け、程よくサボり、体力を蓄えるのだ。
そこに、「優しさ」の余分が生まれ、大切な人にあげられるようになるから。

#処世 #人間付き合い

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