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初見ならしんでた。そうだ本を読もう「第13回」 Another(上) 

誕生日プレゼントに何が欲しいのかアピールしてくれる方がいいと思う今日この頃いかかがおすごしでしょうか。

こちらが勝手に買ったら、すれ違い生みそうじゃないですか。自分がいいと思っても、相手気にいらないみたいな。あ、私は元気です。

だから言ってくれたらいいなあーって今年は。まあいわないんでしょうけど。

だって僕も友達にアレが欲しいなんていうことはしないですもん。遠慮しがちでしてね。類は友を呼ぶってね。

お前とはにてねーよとか言われそうですけど、このオカルトは割とあってる気がするんですよね。

表面上の話はおいといてどこか似ている。いや、気づいていないだけで世界中の全ての人は似ているのかも。

つまり、全世界の人と友達になることができる。何故なら似た部分を持っているから。これを伝えていけば世界平和も夢じゃないのでは。

類は友を呼ぶが本当なら、この理論が通じると思うのです。

では皆さんこのオカルトの上になりたつ理論を初めて会う人に説明して納得させられますか。というか言い出せますかこの理論。

オカルトは理論にならないですよね。笑い話は出来ても会議の議題にはならない。しかし自分で体験してしまったらそうはいえない。問題は当事者にならんと超自然(オカルト)的な現象を見ることが出来ないことですがね。

本日の本は
Another(上)
作者 綾辻行人

ミステリーです。ホラーっぽい。人が死ぬからサスペンスかもね。

上巻は、
・ミサキちゃんは何者であるか。
・みんなは何を隠しているのか。
・そして何で死んでいくのか。
がテーマになっている。

主人公は転校生の男の子。中学3年。4月20日というイレギュラーな時期に転校してくるはずだった。肺の病気で入院して5月ぐらいに転入するんだ。
転校早々、病院で見かけた、ミサキ メイを見つけて話しかけにいく。すると……人があっさりといきなり死にだしてさあ大変。てか、ミサキ メイってホントにいるの。クラスメートなんかおかしくない。俺がいかれているのか。

という話です。

この本を読んで面白いと思ったのは、上にも書いた通り、オカルトを信じることが出来るかと言う部分。そして、自分にだけ見えているそれは本当にいるものであるか。ここが、面白い部分であったと考察しますね。

不穏だし、怖いし、コンビニにいくって感覚の死因で死んでいくし、誰も信じれないし、家族ぐらいかな、頼れるのって。もっともあの鳥のせいで全部不穏になってる気がするけど家の描写って

この文章不安を煽りまくるし、言葉一つ一つが丁寧に最後の部分で理解できるように作られていて、読んだら感動しちゃうよ。
しかも、ちゃんと下巻への謎を落として言ってくれるからすぐに読みたくなるよ。

というわけでAnother是非読んでください。
謎が気になりすぎて、というかその他のことも気になって夜も眠らずに読んでしまいますよ。



といいましたがここで答え合わせです。
俺は、ネタバレを全部踏んでこれをよんでいます。
ネタ命のミステリーのネタを全部しっているわけでーーす。

このくそやろーが記憶を消してくれよ。なんでかって、

Anotherなら死んでた。っていうネットで書き込まれている言葉の意味を検索したからだよ。なんならそこから断片的にアニメを見たからだね。
あとオルガのせい

流行ってたんだよ。Anotherなら死んでたって言葉が2010年代のどっかで。
じゃあ何で内容もトリックもわかってるの読むのかって、

それでも読む価値がこの本にはあるからだよ。

確かにドキドキ感とか、誰がどうなるんだとかの緊迫感はないかもしれない。でも地の文がある分主人公の考えも分かるし、話自体が面白いんだよ。飽きさせない書き方をしている。間の取り方、引きの作り方がこちらを作品の中に誘ってくる。

ああ、この本をネタバレ踏まずに読める人はなんて人生得してるんだろうな。でもなかなかそんな人にはなれない……

僕はこの記事でほぼほぼネタバレは飛ばしていないじゃないか。
つまりこれを読んだ君は人生得した人になれるわけじゃん。

いいなーーーーーー。
やったじゃん。

さあ、魅力的で、恐ろしくて、奇妙な
Anotherの世界へ。

頑張ってね。み・な・み・な・さ・ま。



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