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トゥスチールの話

まいど!というかお久しぶり。

よくトゥスチールを付けるか否かの記事や動画を目にします。

個人的にどっちでも良いと思いますが...笑

ちなみに私は付ける派です。

理由としては
①見た目が好き
②補強
③ハーフラバーをよく張るため

以上3点です。

今回はこの3項目に沿って金具の魅力をお伝えできれば。


①外観

ヴァーシュの靴に取り付けたヴィンテージスチール、アンティークゴールドのメッキが施されています。

この色はメッキなので徐々に剥がれますが男の自己満足というやつですね...

つま先がゴリゴリに減ってきてしまうとなんとも見すぼらしい外観になってしまいます。

すり減ってつま先痩せするのはスチールも一緒ですがやはり摩耗スピードが全然違うので。

また、ソールなんて日頃見えないので結局自己満足の域を出ませんが、先端が金具であることで締まって見えます。

結局この理由が8割くらい占めているかもしれない...


②補強

これはタニノクリスチーに付けているトゥブラス。

①でも記載した通り、レザーに比べて摩耗スピードが遅いので単純に補強になります。

まだ革靴も修理もさほどわかっていない時期に、初代ジャコメッティのローファーをガシガシ履きすぎてウェルトまですり減らしたことがあります。

もちろんリウェルトすれば直りますが、オールソール+リウェルトは結構お値段します。

また、解体は靴へのダメージが大きいので可能な限り行わず、最低限の修理で留めた方が長く履けます。

金具をつけていた方が削れの具合がよく見えて、修理のタイミングも確認し易い。

ちなみに、皆さまご存知でしょうがタニノに付けているのはブラス、つまり真鍮。

強度的には【スチール > ブラス】です。

ブラスの利点としては、メッキではないので金色がずっと残るところ。

またしてもただの自己満足。


③ハーフラバーとの相性

これはジンターラにVIBRAM7673のハーフラバーとトライアンフをセットで取り付けたもの。

手持ちの靴はディンケやヴァーシュのようなオークバークのレザーソール以外は基本ハーフラバー+スチールで補強しています。

セットにしたい理由としては
・ハーフラバーはつま先から剥がれやすい
・スチールは取り付け時にレザーソールを削ったり、ビス留めで糸を切ってしまう可能性がある
この2つの弱点を双方が補ってくれるから。

まずハーフラバーですが、摩耗はもちろん、ぶつけた衝撃などでつま先から剥がれてくることがよくあります。

言ってしまえばボンドで接着しているだけですからね。

加えてスチールをレザーソールに直に取り付ける際は、スチールの厚さ分(約1.5mm程度)を削り込む必要があります。
※ジェリーフィッシュ等は例外。

ハーフラバーを一緒につければその分の厚みをカバーできるので、ボンド塗るために少し擦るくらいで済みます。

ハーフラバーとスチールは弱点の補完が可能なためセットで取り付けは比較的理にかなっています。

マッケイ製法の靴は基本的にスチール単体では付けません、糸ガッツリ切れちゃうので。


今回は以上!

ここで挙げたもの以外も修理屋やビスポーク業者ではオリジナルの金具があったりして面白いです。

もちろん、今回は言及していない取り付けのデメリットもあります。

が、所詮は趣味の世界です。

自分がテンション上がるなら付けて損はないかなと思いますね。


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