スニーカーソール修理記録
まいど!
個人的な話ですがスニーカーのソール交換は嫌いじゃないです。
なぜならデザイン的に修理の幅(可能性)が広いから。
カップソールを選んだり、押縁等を付けて革靴ライクなソールにカスタムしたり。
↓過去記事↓
まだまだ勉強不足、場数も踏めておりませんが今後色々なパターンを見て学びたいところ。
ブーツとスニーカーはカスタム要素が豊富で奥が深い...
今回のプライベート修理
私としたことが修理前の元の写真を撮り忘れてしまいました...
ちなみに義理の姉、妻のお姉さんのスニーカーです。
日頃から良くしていただいており、先日お店に顔を出してくれました。
アッパーは起毛素材、ソールは白のスポンジ系。
よく履かれていたのかソールはコバが汚れ、つま先と踵が削れている状態でした。
というわけで...
削れのある部分は同素材を接着しかさ増し、その後ペーパーを当てて(起伏ラインは崩さず)フラットを出します。
ここに張るのが...
別名セーフウォーキング。
特徴として、修理側としてはシートタイプで4mm厚と薄く、更にはよく曲がるためあらゆるソール形状に沿わせやすい。
ユッタニューマンの修理なんかにも使われます。
履く側としてはかなりのグリップ力があり滑りにくい、あと耐摩耗性において優秀なので削れにくいというメリットがあります。
XS CITYと名付けられているゴム配合により、濡れた路面等でも滑りにくくなっているのだとか。
今回は元のスポンジソールをミッド的に使いアウトソールに7120を採用したわけです。
接地感触は変わりますが、機能面がアップデートされることは間違いないためお義姉さんも了承済み。
完成品
真新しい白ソールは良いですね!
元のスポンジによるクッション感は残しつつ機能性も加えられたかなと思います。
コバは汚れごと軽く削り、元の白色を取り戻しました。
レノマットで拭いても良いんですが、若干ベタつくのと単純に時間がかかるのでね。
つま先の削れていた部分、レザーソールでよくやる手法ですがソールに合わせてスポンジ素材で埋めています。
素材間の境目はどうしても見えちゃいますが、コバの高さを変えないことで美しく見えるはず。
(ちなみに削れが結構深く、1/4ヶ所については埋め合わせのスポンジ素材が足りなくなってしまい、左足側のつま先だけ若干色が異なります...)
専門的な話になりますが、このソールの面倒なのは成形時に削った部分のバリ取り。
今回手作業でプチプチ除去してましたが、後日裏技を知ってより効率的に、かつエッジを出せるようになりました。
やってみて初めて気付くことがたくさんありますこの仕事は。
スニーカーソール修理は楽しい
ちょっとしたオールソールですからね。
よく履き潰して捨てるという話を聞きますが、ソールを少し修復するだけで靴も第二の人生を歩めます。
見た目や機能性のアップデートもできます。
また、オリジナルに近しい形に復元できる可能性もあります。
履きやすかったり、気に入っている物であればどうか簡単に捨てないで欲しい。
技術的に追いついていない私は大それたこと言えませんが、そう願うばかりですね。
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