かわかみじゅん

身長158cm、29歳。 言葉と緑と空間が好きです。 会社員をしたり、言葉を並べたり、…

かわかみじゅん

身長158cm、29歳。 言葉と緑と空間が好きです。 会社員をしたり、言葉を並べたり、風景を撮ったりしています。2024.02.23~

最近の記事

お父さんはボケています、って言っといて。

僕のじいちゃんは定年と同時に山陰地方のとある限界集落に移り住んだ。この四方を山に囲まれ、田んぼと畑が広がるのどかな風景の中でじいちゃんは育ったらしい。 朝から畑に出て趣味の野菜のお世話。昼寝をして、また畑に行って、夕方は風呂上がりのビールで優勝し、夕飯を食べながら野球中継を観る。試合序盤に虚な目になり、中盤でその日の勝敗を予想してふらっと部屋を出ていく。しばらくすると気持ちよさそうな寝息が… なんともじいちゃんらしい典型的な1日である。 * そんなじいちゃんも昔は都内

    • 読むこと、書くこと。小説は意外とビジネス文書に活きる。

      僕は東京きってのビル街、大手町で働いている。 それなりにまじめなビジネスマンで、自分なりに精一杯働いているつもりだ。 オフィスワーク中心の僕はデスクでビジネス文書を読む時間が多い。 また、仕事柄、会社の公式文書を書くことも多く、「正確かつ簡潔なビジネス文書」を書くのは比較的に得意な方だ。 元大手新聞社の記者からビジネス文書の書き方について指導を受けていることもあり、平日の僕は明瞭な文章表現で一定の評価を受けている(はず)。 * ところで、世間一般では、ビジネス文書と小

      • 僕の生活に「読書」が戻ってきた。分人とパラレルワールドを生きるということ。

        又吉直樹さんが「火花」で芥川賞を受賞したのは2015年らしい。 もうそんなに経ったのか、と時の流れの早さに驚いている自分に気づき、「時の流れが早い」という何ともおじさんくさい感覚に染まっていることに落胆したところだ。 平日は怒涛の勢いで過ぎていく。全力でサラリーマン風を装っている僕は、休日になるとしばしば衝動的に小説の世界に逃げ込む。 先日、珍しく1Kの狭い自宅に大学時代の友人が数名来た。お酒が入っていたからか、深夜だったからか、理由は分からないが、ひょんなことから小説の

        • 見えてるあれこれは増えて、翼にも枷にもなる

          TOMOOさんという歌手の「Grapefruit Moon」という歌の一節。 転職をする人、会社を辞めてフリーに転身する人、起業する人、パートナーとの結婚を迎える人、子どもが生まれて休職や転居を迎える人… 僕らの年代は、今、何らかの転機を迎えている人が多い。30歳という年齢が目前に迫り、社会的に「若い」と言われる年代を終えようとしている。 皆、数字に意味がないことは理解しながらも、1つの区切りとして「30歳までの目標」や「20代のうちにやっておくべきことリスト」を設定す

        お父さんはボケています、って言っといて。

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          気ままにふらっと。じゅん散歩①蔵前編

          気ままにふらっと。じゅん散歩①蔵前編

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          僕の身長は、日本人女性の平均。満員電車はやっぱり辛い。

          僕は、満員電車の女性の気持ちが誰よりも理解できる男性、だと自負している。 そして、ある意味、女性よりも危険な立場に置かれた、か弱い男性なのである。 158cm。 これは日本人女性の平均だそう。そして僕の身長でもある。 満員電車はつらい。特に夏場は壮絶だ。 目の前にはワイシャツにたっぷり汗染みのできた中年男性の背中。 皆、吊り革に捕まるため、一生懸命に腕を上げ、僕らの目の前に脇を近づけてくる。 誰も悪気があるわけではないと分かっているものの、とてもじゃあないが、おっさ

          僕の身長は、日本人女性の平均。満員電車はやっぱり辛い。

          僕は、試着ができない。158cm男性の日常。

          服は好きな方だ。 自分で言うのもなんだが、センスは悪くないと思う。 社会人になって5年近く経ち、少しは自分に使えるお金も増えた。 自分を表現するツールとして、自分が心地よく過ごすための手段として、それなりにこだわりたいとは思う。 でも、僕は試着ができない。 理由は単純で、着られるサイズの服が店頭にないからだ。 身長158cm、痩せ型の僕は、Sサイズの服ですら大きくて着られないことが多い。 特に、自分がおしゃれだと感じた商品はMサイズとLサイズしか展開していないケースが

          僕は、試着ができない。158cm男性の日常。