和菓子が織りなす、思い出のいろどり
目を覚ますと、窓が薄いブルーの空と白濁の雲が黄金色の朝焼けに染まっていて、一枚の絵のようだった。
口からこぼれた言葉は「キレイ」の三文字で、我ながらもうちょっと気の利いた形容詞はないかしら、とゆっくりまばたきをしてからまた窓を眺めてみても、でてきた言葉はやっぱり「キレイ」だった。
「キレイ」から始まる朝はいい。
何かを眺めてキレイと思うことといえば、和菓子。
なにかのついでにパクパクと食べてしまってはもったいない。
食べずにしばらく眺めるのも、目に美味しい。
一つひと