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スナックはつかいち 4日目開店   車いすの徳さんに出会って

徳さん。

今日は先日大病との闘いから帰還した友人の徳さんと話したことを書こうと思います。通称「徳さん」、徳政宏一53歳。先日、久しぶりに話ができたので。

彼は、働き盛りに交通事故で頸椎損傷を負い、下半身不随になって車いす暮らしになった市民です。8年前に、FM番組の取材で私の方から会いに行ってからのお付き合いです。

第一印象は、とにかく明るい人でした。自分が背負っているハンディについても淡々と話してくれて、介助なしでは生きてはいけないくらい重い障がいを持っているのに、徳さんの口からは前向きな言葉しか出てこないんです。

過去に対する恨み言は一切なく、これから自分ができることを一生懸命語ってくれた姿を今でもよく覚えていますし、生死をさまようような手術の時さえ、「私にはまだやることがある」と挑んでいくその生に対する貪欲な姿勢は、いつも私を勇気づけてくれています。

「NPO法人 日本頸髄損傷 Life Net 理事長」。彼の肩書ですが、国土交通省の委員をやったり、交通管理者のための講演や学校で子どもたちに命の大切さを伝えるお話をしたりしています。

車いすで、会社勤務をしていたこともあるそうですが、何しろ、じっとしていられない性格なんでしょうね、パラスポーツとして車いすマラソン、パラアーチェリーもやってました。パラアーチェリーは全国大会に出て、パラリンピックを目標に取り組んでいましたから。その上、腹膜がうまく動かないのに、サックスで発表会に出演したり、体温管理が自分ではできないのに、暑いけん玉ワールドカップのステージで技を成功させたりと、とにかくパワフルという表現しかできないんです。

その上で、NPO法人の代表として、同じような障がいを持つ仲間の相談にのっています。相談にも彼らしく本音で答えているようで、ときには、障がいのある人が甘えていてはだめだ、社会人として最低限のできることはきちっとやったうえで仕事に向き合え、みたいなことを面と向かってアドバイスするようですから、嫌われるんじゃないかとこちらが心配になるくらい。

今は、コロナ禍で、基礎疾患を持っている彼の行動範囲は極端に狭められ、これらの講演会活動などは全てなくなってしまっているうえに、外出さえもままならない状況です。先日話した時も「暇で暇で仕方ない」と嘆いていましたが、その中でも、次にやるべきことを見据えてチャレンジしているので、益々スゲェと思わされたわけですが...。

徳さんに教わること

徳さんに会うといつもは忘れていることを気づかせてくれます。

まず、何でしょう、自分が恥ずかしくなります。徳さんの生きる姿勢に比べると中途半端に、生ぬるく生きている自分が見えてきて。

とはいえ、自分も一生懸命には生きているつもりなんですけど......どこかいつも妥協しているっていうか、言い訳探しているっていうか、よく分からないけど、徳さんを前にすると、自分は何もしていないんじゃないかとさえ思えてきます。精神衛生上よくないかもです(笑)。

それと、徳さんはいつも普通だということです。障がいをあまり感じさせることがないです。それは、そのように振舞っているというより、徳さんの人となりというか、何だろう、こちらを構えさせるところがないんです。

私よりは断然チャレンジングだし、私より人生考えているし決断も早いです。この前なんかは、脊髄が空洞化する難病が進んでいて、1度目の手術がうまくいかず、握力もほとんどなくなってしまったのに、命をかけて2度目の手術を受けて、リハビリに耐え、握力は完全には戻らず現在リハビリ中で、と笑顔で言います。まだペンさえ握られないというのに。

こんな徳さんが、「命」の大切さを子どもたちに教えることのできるのは、障がいがある人だからではなく、挑戦し続けている人だからなのでしょう。挑戦し続けて、自分の命を輝かせ続けてるから、子どもたちに命のことを伝えることができるのでしょうね。

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障がいがある市民が普通に暮らせる街をつくりたい

そんな徳さんの今の強い思いはこういうことだと思います。

このことに反対する人はいないと思いますが、私自身、実現に向けて一生懸命動いていたか、動いているかと問われると、うつむくしかありません。

障がいのある市民が暮らしやすい街は、障がいがある市民にしか本当の評価はできない気がします。徳さんが言ってましたが、役所とか会社とかどこに限らず、障がい者福祉のことをしっかり理解してはくれていないそうです。

障がい者の雇用率の水増しが問題になっていたりしてました。

そのために、徳さんは、普段は障がいのある市民が言えないこともはっきり主張しています。だから、煙たがられるところもありますが、普通の市民として社会に言うべきことはちゃんと言うのが彼の普段のスタイルです。

かといって、徳さんは声高に「障がい者の権利!」と叫ぶことはありません。常に、障がいある者も普通に暮らしたい市民なのだから、市民同士お互いに分かり合おうというのが基本的スタンスです。

分かってもらえないと、ちょっとだけ声が大きくなることもあるようですが(^^)。

これからも徳さんの生き様を見守りたい

徳さんと出会えたことは、人生の中で私を勇気づけてくれる最も大きなことの一つです。

だから、徳さんの挑戦をこれからも見守りたいと思います。見守るばかりでなく、できることは応援したいと思います。

障がいある市民が普通に暮らせる街をつくるための徳さんのチャレンジャが続く限り。

またね、徳さん。

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