いよいよ劇場公開まであと一カ月と迫ってまいりました。「アニメーションの神様、その美しき世界　Vol. 2&3 川本喜八郎、岡本忠成特集上映」。

今年の1月から、東京・五反田にあります（株）IMAGICA Lab.にて（なんとこの4月1日に、修復をお願いしていた映画関係の部門が独立して（株）IMAGICAエンタテインメントメディアサービスという会社に変わってしまったのですが）、お二人の作品をそれぞれ5作品ずつ、35mmフィルム（川本さんの『花折り』のみ、そもそも制作時の原版が16mm）のオリジナル・ネガから４Kスキャニング→４K修復しておりました。あ、申し遅れました、私、（株）WOWOWプラスで今回の修復プロジェクトを担当しております、山下泰司と申します。

修復の実作業そのものはここ3カ月くらいではありましたが、ここに至るまでの具体的な下準備に約1年、お二人の作品を修復、公開しようというアイデアを最初に抱いた時から数えると早や3年以上の月日が流れてしまいました。

このnoteでは、今回の修復に関するあれこれ、そして自分自身のお二人の偉大な作家とのかかわりなど、思いつくまま書いていきたいと思います。まずはごあいさつまで。どうぞよろしくお願いいたします。

（写真は岡本忠成『おこんじょうるり』のおこんです。Ⓒ株式会社桜映画社　株式会社エコー）