菌とウイルス、気温と人間の体

恥ずかしながら、私は部屋の片づけが苦手です。しかしながら、学生時代に痛い目を見てから、少しは清潔にするところはするようになりました。

結論からいきましょう。私が最も伝えたいのは以下のルールです。

寝不足は判断力と創造性の低下を招き、病気と精神的苦痛を招く。同じ時間に寝て起きるべし。

体の冷えに敏感になれ。足先や末端の冷え、汗をかいた体を放置するべからず。

美味しいものを食べよ。体に悪い油もの砂糖、カフェインの摂取過ぎ、食中毒には注意せよ。

部屋は清潔に、快適な温度を保つべし。ホコリと冷えは風邪を招き、汚い台所は下痢を招く。

自分

これがどんな人生訓や自己啓発よりも大切だと思った経緯があります。

学生時代の私は地元を出て引っ越し、大学のある県にアパートの一室をかりていました。あこがれと夢にあふれた生活のスタート。しかし、一年目、二年目、と次第に私は無気力になっていました。卒業までに就職先を見つけなければならない。それか、私がやりたいことについて両親を納得させられるだけの材料、つまりなんらかの結果を出して認めさせなければならない。。。それができなければ付きたくない仕事について一生親のいうことを聞いていいなりになるだけのつまらない人生へのレールが敷かれて準備されているのだと思っていました。だからこそ結果を出さなければいけない。楽しいことを楽しくやるのではなく、なんらかのプラスになるようにやらなければいけない。しかし大学で何をやってもうまくいかず、結果も出せず、空回りするばかり。何をやっても後ろから誰かに怒られているような、嫌みを言われているような気がしていました。楽しいと思っていたことも好きだったことも全てが苦痛になっていきました。

あとから思えばこのとき、私は焦っていたのです。しかし、直接の原因はまた違ったところにありました。確かに私は悩みを抱えていましたし、話をさえぎられるなど両親との意思疎通がうまくいっていませんでした。しかし直接の原因は住環境の不潔さにあったのです。

意外にも、というか当たり前というか、無気力の原因は汚部屋でした。片づいていない部屋が無気力を生み、さらに無気力で片づける気力もわかず汚部屋を加速させるという悪循環。それだけではありませんでした。しょっちゅうお腹を壊しました。洗わないで放置した食器、痛んだ食材が原因です。さらに風邪をひいたり、肺炎になったこともありました。部屋のホコリ、そして寝不足に加え、寒さと汗を放置した体の冷えです。

私はこのようにして、別に風邪が流行っていない時でも、ひどい発熱と咳をともなう風邪をしょっちゅう繰り返しては大学の単位を落としていたのです。

大学を卒業した時、私には何も手段が残されていませんでした。フリーターになるしかありませんでした。。。

さて、風邪といえばうつされてひくものだと多くの人は考えています。しかし、違います。引きこもりで誰とも会わなくとも、汚いホコリだらけの部屋で、暖房をケチっていれば簡単に風邪をひくのです。このことは、風邪の原因となるものが至るところに存在することを示しています。逆に、風邪をひいている人が近くにいても、体調管理や住環境の温度や清潔がしっかりしていればそんなに簡単に風邪をひいたりしません。

卒業後、私のメンタルは回復し、無気力に陥り健康を損なう原因を分析した結果、健康を維持してなおかつ精神的にも快活でいられる法則性を発見しました。それは、菌や菌類、ウイルス、気温や温度を意識して生きることです。

部屋の掃除も、食器洗いも、温度管理も、全てに意味があります。そこにある菌類や細菌、ウイルスと人間の関係性を考えることは重要です。菌には菌の、菌類には菌類の、それぞれ最も増殖に適した温度や湿度があります。また、菌は外や家のなかだけでなく、自分の皮膚や腸内、口内、にも存在するのを忘れてはいけません。ヨーグルトや納豆、ぬか漬けを食べて健康になるのは腸内細菌がベストな状態になるからです。歯を磨くのは細菌の餌無くして繁殖を抑えるためです。

このようにして、住まいの温度、湿度、食材の温度、湿度など、細菌の繁殖を左右する要因を意識することが重要です。目には見えないけれども増えて欲しい菌には増えてもらい、増えて欲しくない菌には餌や増えやすい気温や湿度を与えない、そういう菌類や菌との望ましい共生関係をきづいていくことこそが、清潔な住環境を築くことの肝心なところであると私は考えます。

だから今いる人生に悩む人よ、温かくして部屋を清潔に、そしてよく眠り、美味しいものを食べなさい。さもないと人生を棒にふることになる。

そう言って一人の引きこもりニートが死んでしまいました。


#清潔のマイルール

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