大晦日

便器を念入りに磨く
年越し蕎麦を啜る
国と私の絆

曇りなき窓は青い
落葉した栗の木が天に向かう
それが自然だから

夜が来た
いつものことだ
だから今日もいつもの一日だ

乞食は龍の化身だった――
だからあの湖に消えた
燃えさかる湖面
暗闇に浮かぶ民衆の眼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?