否定していた過去も宝物

 7歳の頃、日本に帰国してから、海外に出たことはなかった。帰国子女として過ごした辛い経験の数々のために、アメリカニュージャージーという場所は私にとって否定し続けなければいけない場所だった。

 でもバブルはじけた直後、大学の卒業旅行で友達同士、リゾート地に行くことも多かった当時、そういうことが性に合わず、一人でニュージャージーに行くことを選んだ。そこには、中学からの親友の一人が住んでいた。彼女も幼い頃ニュージャージーに住んでいた。中学で知り合った時に、ほぼ同時期にお互いのことを知らずに近くで暮らしていたことがわかった。その彼女に会いに行く。そしてその彼女の案内で、ずっと否定してきた過去に会いに行く。緊張だけではない胸の高鳴りを感じる自分が嬉しくてたまらなかった。                                                          
 それは、その後の人生を大きく変えるきっかけとなる、私の最も素晴らしい旅の始まりであった。


#帰国子女 #ニュージャージー


読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。