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漫画の広め方

こちらの記事を読みました。

TikTokフォトモードで漫画の売上3.5倍に!“漫画好き”を増やす、出版社の新たな試みとは? TikTok Japan【公式】ティックトック note 
24/2/2

TikTokでの漫画の宣伝がうまくいったという例。コアコミックスの取り組みです。

僕は以前から思っているのですが。

出版における出版社の役割で大きいのは、本当はこの宣伝の部分なんじゃないか。

それは今まではあまり目立ってこなかった。リアル書店の本のプロモーション能力が高く、それに頼れていたから。本屋は本好きの人が集まる拠点。本を買う予定がなくても立ち寄る習慣ができていて、特に用もないのに書棚の間をうろちょろして、予定になかった本を買っていく、ということが起きていた。

でも電子書籍にシフトしていくと、そういう場面がなくなり、売れ方が変わってきます。ではそこで代わりに何がという話。

さらに今大きな問題になっている『セクシー田中さん』の件。何度も実写化を経験している芦原先生が「原作通りに」と強調して契約していたのは、それまでに嫌な思いをしていたんだろうなと推察できるわけですが。それでも日本テレビはその契約を守らず、著作者人格権を踏みにじり、一人の作家を本当に抹殺した。でもそれに対して小学館上層部は抗議の声を上げませんでした。

これはビジネスとしてドラマ化の広告効果を捨てられないので、テレビ局に配慮するしかないから。逆にテレビ局側は自分たちの方が力が強いので泣き寝入りさせて当然と考えているから。そう推測できます。ほんとに胸糞悪い話です。

そこでちょっと考えたのです。最近の視聴者のテレビ離れは顕著です。いつの間にかドラマの視聴率は一桁台がぽんぽん出るようになっています。TVerでネット配信するようになっているのでそっちのデータも調べてみました。再生回数が番組ごとに出てたんですけど、そうすると一話当たりは十分の一以下ということ? その場合、視聴率換算するとやっぱりあまり大きな数字になりません。

いつまでドラマ化の広告効果が当てになるのか。やはり代わりに何か考える時期じゃないのか。

そうした時に上の記事なんですよ。一番うまくいっている例が570万再生で漫画の売り上げが3.5倍。これ、わざわざ屈辱的な扱いされに行かなくても、そろそろ引っくり返っているのでは? 視聴率1%が120万人なわけでしょ。

出版社はもっと、ダイレクトマーケティングに力を入れるべきだよなあと思うのでした。

そしてこれは個人でもできるというところがミソですね。漫画は宣伝しやすくていいなあ。

(ブログ『かってに応援団』24/2/11より転載)

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