【勝手に哲学】①旅か、旅行か論争にこの記事で終止符を打つ。
はぁ~!い!夜の人でもこんにちは!
千夜特急という旅小説を書いた川島です!
さっそくですが、あなたが思ったことを当てましょう。
それはズバリ
左のネコ、かわいい。
ですよね。
ははぁ、アイデアやるなぁ。とかを最初に思った人は、感情型より分析型かもしれません。
では、勝手に哲学のコーナーでおなじみになる予定のカシラテス先生です。先生、今日はどうぞよろしくおねがいします。
旅と旅行について
🧙🏽♂️「おぬし、以前に旅という漢字の記事をかいておったじゃろ?」
🧑🏻💻『はい。最初の方ですが、力いっぱい書きました』
🧙🏽♂️「なら、それを見たことがない人は話についてくるのが大変かもしれんから、まずはそのURLをはっておきなさい」
🧑🏻💻『わかりました。こちらに貼っておきます』
🧑🏻💻『先生の言う通り、URLを貼っておきました。では先生、今回は旅と旅行について聞きたいのですが、何か大きな違いはあるんでしょうか?』
🧙🏽♂️「うむ。わしが言うまでもないが、おぬしは旅と旅行のイメージについてどうおもっとる?」
🧑🏻💻『そうですね・・・旅行は観光がメイン。期間は短期のものが多く、きれいなものを見ておいしいものを食べに行くことが目的ですかね。
逆にその反対が旅で、貧乏くさいというか、どちらかと言えば放浪者みたいなイメージがあったりもします』
🧙🏽♂️「なるほどな。まぁ、当たらずとも遠からずじゃ。
🧙🏽♂️しかしそれなら、お金があるバックパッカーだっておるじゃろ。金を持つ放浪者だって世界には大勢おる。それに今の時代なら、ネット環境があればお金を稼ぐ場所は固定されとらん。
🧙🏽♂️つまりお前のいう旅と旅行には、金があるかどうかの違いしかないということになるが、それでいいのか?」
なるほど、確かに先生の言う通りか。
旅は放浪と金の節約で現地の屋台飯とゲストハウス。
旅行はキラキラした観光地とおいしい食事にホテル。
そんな瞬時に切り返せなくなるような偏見しかなかったことが、先生の質問で明らかになってしまった。しかし、そんなことを言われても、金がある人は海外の旅ではなく、海外旅行に行くという僕のイメージがそれほど間違っているとも思えなかった。
🧑🏻💻『ならお言葉ですがカシラテス先生、先生は一言で何が違うか言い表すことができるんですか?』
僕はいじらしく、「一言で」という言葉を付け加えた。
🧙🏽♂️「ふぉっふぉっふぉ、そんなにムキになるでない。だってよく見ればわかることじゃ。彼らは旅行と旅に何をもっていくんじゃ?」
質問に質問で返すのは納得いかないな。
僕はそう思いながらも、先生の質問に答えを返す。
🧑🏻💻『スマホとか、着替えとか、常備薬とか、サンダルとか・・・』
僕は思いつく限りの持ち物を言葉で羅列したが、先生はこちらを見てすらいなかった。
🧑🏻💻『・・・先生、これ以上はわかりませんよ!一体その違いは何だっていうんですか?それとも、先生はどこかの哲学者みたいに、産婆法で乗り切るつもりですか?僕は先生ご自身の意見をまず聞かせていただきたい!』
先生はその声を聞くと、そむけていた視線をこちらに戻した。
🧙🏽♂️「それらの荷物は、何に詰めてもっていくんじゃ?」
🧑🏻💻『そりゃ、旅人はリュック、旅行はスーツケースじゃないですか?』
僕がはき捨てたように言うと、先生は再び「ふぉっふぉっふぉ」と笑った。
🧙🏽♂️「そうじゃ、ではなぜ旅はリュックなんじゃ?なぜほとんどの旅人はスーツケースを選ばないんじゃ?転がせば楽だというのに」
その瞬間、僕はしばし体の動きを止めた。
確かに、旅行に行ってくるという人がリュックサック1つで出かけるシーンは思い浮かばない。同じように旅に行く人がスーツケースで行くイメージもない。
何やらその楽というところに、先生の言いたいことがあるようだが、僕にはあまりわからなかった。
🧙🏽♂️「ふぉっふぉっふぉ、それほど悩むな青年よ。簡単なことだ。スーツケースを選ぶ旅行者。それはな、スーツケースを転がせる場所に行くことを前提にしておるからじゃ」
僕はその言葉を聞いたとき、体に小さく電流のようなものが走った気がした。
🧙🏽♂️「スーツケースを転がせる場所はインフラが整っている場所じゃろう。道なき道を歩く場所へ行くなら、スーツケースは適切な道具ではない。つまり旅と旅行の違いはの、覚悟の違いじゃ」
🧑🏻💻『・・覚悟・・ですか?』
🧙🏽♂️「そうじゃ。旅行に行く人の中に、覚悟をもっていく人はあまりいない。しかし旅人は皆すべからく、覚悟を持って旅に出る。それは歩けないような場所を歩く想定と、まだ見ぬ場所で自分が深く浸かろうとしているからじゃ」
僕はその言葉を聞くと、自分の中で「確かにな」という実感がわいた。
それと同時に、旅行は楽しもうというものであり、楽しいものでもあるが、
旅は自分の中に何かを感じたくて行くようなものにも感じた。
🧙🏽♂️「ゆえに青年よ。お主がこの世界をより深く見たければ、お金と覚悟を持って、旅に出ろ。その国にある高い世界遺産や有料の博物館にも行ってみろ。そして最高においしいものを食べてみるんじゃ。
🧙🏽♂️そしてそのあとに綺麗な部分だけではなく、日が当たらない人の世界にも浸かってみろ。そもそも旅行に行きたい人は、旅が何か?なんてことは気にならん。だが、お主は旅が気になるから、旅行との違いについて問うたんじゃろう。安心せい。旅行ではなかなか日の当たらない彼らの日常の中に身を浸けると、彼らはお主に、お主自身のことを教えてくれるじゃろう」
先生の言葉を聞いて、僕は旅というものに興味がわいた。
それと同時に、旅行についても、どれだけ楽しめるかを極めることが、とても大切なことのように思えた。
🧑🏻💻『先生、対話していただきありがとうございました』
🧙🏽♂️「気にするでない。そして、お主の本の紹介もしておくのじゃ」
🧑🏻💻『では、僭越ながら・・』
🧙🏽♂️「千夜特急という小説をおすすめしておる!みんなぜひ読んでみたらええのぉ」
🧑🏻💻『せ、先生?』
🧙🏽♂️「宗教二世が悩みと矛盾を持ったまま、世界の聖地をまわるノンフィクション旅小説じゃ。みなもぜひ、よんでみるんじゃぞ~」
🧑🏻💻『あ、僕の出番が・・』
🧙🏽♂️「テケレッツノパッー!」
ボワン!
🧙🏽♂️「テケレッツノパッー!パッ!」
🧙🏽♂️「Kindleunlimitedなら全6巻無料!この機にぜひ読んでみるのじゃ!」
🧙🏽♂️「では、またどこかの哲学での!Χαίρετε」
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