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【読書感想文】ハートドリブン / 著:塩田元規

ハートドリブン / 著:塩田元規

※ただの感想(&備忘録)です。

・思っていたよりも自叙伝な感じだった

けっこうSNSなどでも取り上げられていて、ビジョン経営についてのノウハウ的なことが満載の本だと勝手に思っていたが、普通に塩田氏の自叙伝だった。まあ、自叙伝であることが心をオープンにしていて、その姿がハートドリブンな経営な気もしなくもないが。

・語りかける口調な感じがした

文章に何か特別な細工をしているように見えないのだけれど、語りかけるというか、心に訴えかけるような文章だと感じた。天才を殺す凡人(著:北野 唯我)で書いてあった『小学生が使う言葉で伝える』を実践しているかのような文章な気がした。

・人生の目的は『器を大きくすること』

ゴールを持たない、今この瞬間を生きるという意味。そして今この瞬間を生きるといっても快楽的に生きるのではなく、自己と向き合う。禅って感じ(知らんけど)。

・義利合一

義、つまりビジョン、そして利、つまり利益、これらのどちらもないと経営が成り立たないという教え(誰が言ってたかも本で言及あったが忘れた)。ワンピース的に言うと『弱いやつは死に方も選べねえ』。

・GoodはGreatの敵

上場後、株主に満足してもらうために結果として株主に利益を還元できなかった時のエピソードより。ビジョナリーカンパニーの教えだって。まじですげえもんは、秀才くんには生み出せない的なやつ。

・観念というモンスター

〇〇しなきゃいけない、という思い込み。例えば、結果を出さないと誰からも求められない、など。としてこれらは多くは幼少期に生まれる。客観的に見たら、『いやいや、そうとも限らないよ・・』ということも本人からするとそうは思えない。あるよね。作中では、偽ダイヤという話も出てきており、これは世の中で良いとされているけど、ある自分にとっては不要なものの喩え。

・コントロールドラマ

討論者やら被害者やらの役割に無意識になりきり、他者のエネルギーを奪うさま。人は無意識のうちにこのコントロールドラマに参加してしまう。分かる。『あ、いまコントロールドラマ演じちゃってるわw』と心の中で思って現実に戻ってこよう。

・理解と同意を分ける

感情を切り離すことはできない。だからネガティブな感情でも理解してあげる。そうすることで心理的な安全性を保って仕事ができる。これはマネジメントにとても活かせそう。でもなんか、悪用厳禁て感じだね。悪い人はうまく使って人身掌握しそう。

・違和感は可能性

「なんかってなんだ、ちゃんと説明して」と言われるともやもやを発信することはなくなる。けど、もやもやの中に可能性がある。うん。答えがない時代に突入して、合理性だけでは解決できない問題に対しては、こういう言語化できないけど、なんか違う気がする、が大事なのは分かる気がする。


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総論、読み物としては楽しく読めました。
けどまあ、穿った見方をするとイタい奴って思われる気もするし、一方で今後の時代においては重要な考え方な気もする。
いつもの通り、良い点は『ほーん。』と吸収&活用し、実生活を心地よいものにしていく所存です。


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