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脱アクリルたわし

洗剤を使わずに洗い物ができるというので、長い間アクリルたわしを自分で編んで使ってきた。
ただ、アクリルたわし自体が油を吸着してベタついたりするので、たまにそれをリセットするために洗剤をつけて洗う必要があった。本末転倒な気もしつつ。

おろしたてはフワフワのアクリルたわしは、長く使っている間に摩耗しスカスカになってくる。
海洋プラスチックが取り沙汰されるようになって、ふと思った。
これ良くないんじゃないかなぁ。
…と疑問を抱きつつも惰性で使い続けていたのだけれど、やっぱりいかんものはいかんのではないか。

日頃、鍋やフライパンの油汚れの拭きとり用に、使い古しのタオルや着古しのTシャツなどを小さく切って使っている。
このタオル片とTシャツ片を食器洗いに試してみた。

タオル片がなかなかよい。
使い古しのバスタオルをちょきちょき、1枚から16枚取れる。

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使い勝手はアクリルたわしと遜色ない。
というか上回るかも。
熱湯消毒も簡単だし。
洗濯物と一緒に洗濯機で洗えるし。
台ふきんにも兼用できるし。
鍋つかみにもなる。
切りっぱなしなので端はほつれるけどそれも味?ということで。
いよいよくたびれたら、元々の役目だった油拭きにしてポイすればよい。
使い回しのアクリルたわしに比べるとなんと衛生的なことか。

古タオルの端切れでも、洗剤いらずで汚れは落とせるいうことが判明して、目から鱗であった。

そもそもこの国で上下水道が整備されてジャバジャバ洗剤使って洗い物するようになったのってここ数十年くらいの話で、その前はもう何百年も人々は川や井戸の水とかで使い古しの布切れとか使って洗ってたんじゃないだろうか。
お湯も使わず水だけで、せいぜい洗剤代わりに灰を使うことがあったぐらいで。

何気に当たり前と思っていることの方が、実は長い人間の暮らしの歴史からしたら特殊だったりする。
その特殊な行いの積み重ねが今の地球規模の環境破壊に繋がっているわけで。
当たり前を疑うことは大事なのであった。


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